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「キル・ビル」のクエンティン・タランティーノ監督が、第二次大戦下のフランスを舞台に繰り広げられるナチス殲滅作戦の行方をスリリングに描くアクション・エンタテインメント大作。1944年、ナチス占領下のフランス。かつて、ナチスのランダ大佐によって家族を皆殺しにされた少女ショシャナは、ただ一人逃げ延び、現在はパリで映画館主に身をやつしながら復讐の機会を窺っていた。同じ頃、アルド・レイン中尉率いる連合軍の極秘部隊“バスターズ”がナチスを次々と虐殺、ドイツ軍を震え上がらせていた。そんな中、ショシャナの映画館でナチスのプロパガンダ映画のプレミア上映が決まり、ヒトラーはじめナチス高官が一堂に集結するのだったが…。
製作年: |
2009年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
INGLOURIOUS BASTERDS |
受賞記録: |
2009年 アカデミー賞 助演男優賞
2009年 カンヌ国際映画祭 男優賞 2009年 ゴールデン・グローブ 助演男優賞 2009年 NY批評家協会賞 助演男優賞 2009年 LA批評家協会賞 助演男優賞 |
監督: |
クエンティン・タランティーノ |
---|---|
製作: |
ローレンス・ベンダー 、 ローレンス・ベンダー 、 クエンティン・タランティーノ |
製作総指揮: |
ロイド・フィリップス 、 ボブ・ウェインスタイン 、 ハーヴェイ・ウェインスタイン 、 エリカ・スタインバーグ 、 ロイド・フィリップス 、 ボブ・ワインスタイン 、 ハーヴェイ・ワインスタイン |
出演: |
ブラッド・ピット 、 メラニー・ロラン 、 クリストフ・ヴァルツ 、 ミヒャエル・ファスベンダー 、 イーライ・ロス 、 ダイアン・クルーガー 、 ダニエル・ブリュール 、 ティル・シュヴァイガー 、 B・J・ノヴァク |
撮影: |
ロバート・リチャードソン |
「キル・ビル」のクエンティン・タランティーノ監督が、第二次大戦下のフランスを舞台に繰り広げられるナチス殲滅作戦の行方をスリリングに描くアクション・エンタテインメント大作。1944年、ナチス占領下のフランス。かつて、ナチスのランダ大佐によって家族を皆殺しにされた少女ショシャナは、ただ一人逃げ延び、現在はパリで映画館主に身をやつしながら復讐の機会を窺っていた。同じ頃、アルド・レイン中尉率いる連合軍の極秘部隊“バスターズ”がナチスを次々と虐殺、ドイツ軍を震え上がらせていた。そんな中、ショシャナの映画館でナチスのプロパガンダ映画のプレミア上映が決まり、ヒトラーはじめナチス高官が一堂に集結するのだったが…。
製作年: |
2009年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
INGLOURIOUS BASTERDS |
受賞記録: |
2009年 アカデミー賞 助演男優賞
2009年 カンヌ国際映画祭 男優賞 2009年 ゴールデン・グローブ 助演男優賞 2009年 NY批評家協会賞 助演男優賞 2009年 LA批評家協会賞 助演男優賞 |
監督: |
クエンティン・タランティーノ |
---|---|
製作: |
ローレンス・ベンダー 、 ローレンス・ベンダー 、 クエンティン・タランティーノ |
製作総指揮: |
ロイド・フィリップス 、 ボブ・ウェインスタイン 、 ハーヴェイ・ウェインスタイン 、 エリカ・スタインバーグ 、 ロイド・フィリップス 、 ボブ・ワインスタイン 、 ハーヴェイ・ワインスタイン |
出演: |
ブラッド・ピット 、 メラニー・ロラン 、 クリストフ・ヴァルツ 、 ミヒャエル・ファスベンダー 、 イーライ・ロス 、 ダイアン・クルーガー 、 ダニエル・ブリュール 、 ティル・シュヴァイガー 、 B・J・ノヴァク |
撮影: |
ロバート・リチャードソン |
---|
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
153分 | 日本語・英語・吹き替え | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
R-15 | GNBR1977 | 2010年05月12日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
28枚 | 4人 | 4人 |
収録時間:
153分
字幕:
日本語・英語・吹き替え
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
R-15
記番:
GNBR1977
レンタル開始日:
2010年05月12日
在庫枚数
28枚
1位登録者:
4人
2位登録者:
4人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
153分 | 日英日(吹)英(吹) | 英:DTS-HD MA5.1ch、日:DTS5.1ch |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
R-15 | GNXR1001 | 2010年05月12日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
14枚 | 1人 | 0人 |
収録時間:
153分
字幕:
日英日(吹)英(吹)
音声:
英:DTS-HD MA5.1ch、日:DTS5.1ch
レイティング:
R-15
記番:
GNXR1001
レンタル開始日:
2010年05月12日
在庫枚数
14枚
1位登録者:
1人
2位登録者:
0人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
153分 | 日本語・英語・吹き替え | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
R-15 | GNBR1977 | 2010年05月12日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
28枚 | 4人 | 4人 |
収録時間:
153分
字幕:
日本語・英語・吹き替え
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
R-15
記番:
GNBR1977
レンタル開始日:
2010年05月12日
在庫枚数
28枚
1位登録者:
4人
2位登録者:
4人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
153分 | 日英日(吹)英(吹) | 英:DTS-HD MA5.1ch、日:DTS5.1ch |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
R-15 | GNXR1001 | 2010年05月12日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
14枚 | 1人 | 0人 |
収録時間:
153分
字幕:
日英日(吹)英(吹)
音声:
英:DTS-HD MA5.1ch、日:DTS5.1ch
レイティング:
R-15
記番:
GNXR1001
レンタル開始日:
2010年05月12日
在庫枚数
14枚
1位登録者:
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ぼく個人の感想としては、傑作と申し上げていいでしょう、但し一見するととてもちぐはぐな印象で、後味はものすごく悪い。
このちぐはぐな違和感は何なのか。 その後味の悪さはなぜなのか。 考えてみました。
この映画、構成を考えると2つの物語が平行していく、5つのパートからなるオムニバス映画といえます。
1つ目はランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)と彼に家族を殺されたショシャナ(メラニー・ロラン)の物語
第1章「その昔・・・ナチ占領下のフランスで」と第3章「パリにおけるドイツの宵」で描かれ、ホロコーストのドラマで、第3章からはショシャナに好意を寄せるドイツ軍兵士・フレデリック(ダニエル・ブリュール)が絡んできます。 物語の主導権を握っているのはナチ側です。
登場人物たちは何回か出会い、会話を交わして、その性格描写は実に細かい。
2つ目はアルド・レイン中尉(ブラッド・ピッド)がヒトラーを頂点とするナチス狩り作戦を実行していく物語。
第2章「名誉なき野郎ども」と第4章「映画館作戦」で描かれ、人がたくさん殺されますが荒唐無稽な戦争冒険活劇です。 この活劇の主導権を握っているのは反ナチ側です。
登場人物の描写はキャラクターがハッキリしていて戯画化されています。
レイン中尉はコテコテのバカ・キャラですし、彼に対置する存在であるヒトラーが典型ですが、この作品で出てくる歴史上実在の人物はチャーチルにしろ、いかにも お約束の描写、多くは矢印で指される名前だけの存在。
登場人物たちは敵となる相手と初めて出会い、関係は1回きりで、人物描写は単純化されています。
この2つの物語が第5章「ジャイアント・フェイスの逆襲」で交錯し、対置する人物関係も入れ替わります。
さて、ぼくが感じたこの作品の後味の悪さは、暴力シーンに対してです。
特にレイン中尉のランダ大佐に対する制裁が、彼は制裁を受けても当然のことをした悪党であり、策士策におぼれて罠にはまり自業自得なのに、「残酷さ」が後に残ってしまう感じです。
でも、たとえぱ『かちかち山』のたぬきもそうですし、『必殺仕事人』やホラー映画、アクション映画で、残酷な制裁があっても、「つくり話」だから、ここまで後味はわるく感じないのです。
また一方、タランティーノが今回影響を受けた作品として挙げる『追想』で、妻のロミー・シュナイダーを殺されたフィリップ・ノワレはナチを焼き殺しましたが、復讐を悲劇として重く受け止められるのです。
ですから、もし家族を殺されたショシャナがランダ大佐に、レイン中尉と同じことをしても復讐の悲劇として、もしレイン中尉がヒトラーたちを、ショシャナがしたように皆殺しにしても荒唐無稽な冒険活劇として、もっと受け入れやすいと思うのです。
メラニー・ロランも、エリック・ロスもユダヤ系で、自分や苦難を味わった家族自身の実際の物語を投影したと言っているように、思いいれが強く、その生々しさが荒唐無稽な話とはそぐわない。
一方で荒唐無稽な活劇のキャラであるレイン中尉が、よりシリアスなドラマの悪役ヴァルツ大佐に制裁を加えるところに、ドラマ上の人間描写の濃淡、対置する関係のバランスのちぐはぐさをみてしまうのでした。
それが後味の悪さの理由の一つでしょう。
では、このバランスの取れないこと、ちぐはぐであることで、この作品は失敗作なのでしょうか?
(つづく)
このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
これ、タランティーノの集大成!
酒屋での銃撃戦は、「レザボア・ドッグス」だし。
話の組み立ては「パルプ・フィクション」だし。
私はこの映画のCMすら一度も見てなかったので、
監督の狙い通り、話の転び方が、予測不可能。
はじめは展開についていけないというか、
眉間に皺がよりはじめてたんだけど、
いろいろ繋がりはじめて、流石ね!となった。
で、マニアにはたまらないキャスティングも。
・アメリカの司令官の無線の声は、ハーヴェイ・カイテル
・バスターズの“ドニー・ドノウィッツ”役は、
「ホステル」の監督、イーライ・ロス
・劇中で放映されていた“国民の誇り”を監督したのは、
そのイーライ・ロス
などなど、隠れアイテムも満載。
この映画には好きなシーンが沢山ある。
・ショシャナとフレデリックの撃ち合い
・BARでの皆殺し合い
・森の中でのんびりドイツ兵の頭の皮を剥ぐバスターズ
・ハンス大佐がアメリカ人の真似をしてチョケる場面
とか、ちょっとした場面がとても好き。
時間いっぱい、楽しかった!
このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
タランティーノという人は本当に映画が好きで、映画の話題であればいくらでも喋り続けることができ、イマジネーションを確固たる映像として写し返かえれる人で、それだけで物語を作ってしまう人なんでしょうと思いました。
冒頭の、誠実なフランス人酪農家がSS大佐に口説き落とされ陥落するまでの重苦しくねちっこい描写。監督の過去の作品でいつも目にする、状況説明と人格描写の妙が冴えわたるシーンではないかと思います。
その後に続く悲惨な結果を予想させ、お茶目で煙に巻きつつ出来るだけ引っ張ってから、さあ見ろと言わんばかりに考え尽くされたアクションを見せ付ける。それは、晩餐会の豪華な料理を前にした腹ペコな参加者達に、その料理の説明を延々と繰り返すシェフのようなもの。しかも、料理が出来過ぎだと当たり前過ぎるから少しひねった香辛料で複雑な味付けをしての、過剰とも言えるサービス精神には感服なのでした。
本作は、上記した、登場人物のお喋り⇒そこから発生する期待と不安⇒凄惨な結果や裏切りの結末⇒決してしみじみとはさせないどこかとぼけた余韻、の、繰り返しで作られています。
鮮烈な印象として残るアクションは時間的に見ると少ないので地味な感じがしますが、それは結末の瞬間を引き立てるためにあるからで、どちらかと言うと結末に至るまでの過程を楽しむ作品なのでしょう。各人物の会話を楽しむ物語で、それゆえに各人は母国語を喋るし、言葉の遊びもあちこちに散見されます。
狂騒的なイメージを先入観に持ってしまう作品ですが、大胆にして繊細、非常に緻密なやり取りを経た後にドンと一撃を与える、ジャブの連打から繰り出されるクロスカウンターではないでしょうか。モチーフをナチス狩りにした所からして微妙で、ホロコーストを茶化していると反感を持たれる方もいらっしゃるでしょうが、本作の意図は戦争の悲劇を切り取るためにはないので仕方がなく、事実ラストで完全に史実を無視することから、今は作り難くなった痛快娯楽戦争映画へのオマージュなのではと思います。人によってはアホかいなと失笑を買いそうなネタを用意しているのも、捨て身のクロスカウンターゆえからなのですなぁ、と、しみじみ感じた作品でした。
SS大佐にしろゲッペルスにしろ、実に本物らしいと思わせるあの語り方。権力を持つ者の狂信性や狡さを、語りと仕草だけで見事に人格さえも表してしまう手腕には、豊かな映像の実りを実感しました。★4
このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:197件
投稿日
2010/09/01
レビュアー
ロキュータス※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ぼく個人の感想としては、傑作と申し上げていいでしょう、但し一見するととてもちぐはぐな印象で、後味はものすごく悪い。
このちぐはぐな違和感は何なのか。 その後味の悪さはなぜなのか。 考えてみました。
この映画、構成を考えると2つの物語が平行していく、5つのパートからなるオムニバス映画といえます。
1つ目はランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)と彼に家族を殺されたショシャナ(メラニー・ロラン)の物語
第1章「その昔・・・ナチ占領下のフランスで」と第3章「パリにおけるドイツの宵」で描かれ、ホロコーストのドラマで、第3章からはショシャナに好意を寄せるドイツ軍兵士・フレデリック(ダニエル・ブリュール)が絡んできます。 物語の主導権を握っているのはナチ側です。
登場人物たちは何回か出会い、会話を交わして、その性格描写は実に細かい。
2つ目はアルド・レイン中尉(ブラッド・ピッド)がヒトラーを頂点とするナチス狩り作戦を実行していく物語。
第2章「名誉なき野郎ども」と第4章「映画館作戦」で描かれ、人がたくさん殺されますが荒唐無稽な戦争冒険活劇です。 この活劇の主導権を握っているのは反ナチ側です。
登場人物の描写はキャラクターがハッキリしていて戯画化されています。
レイン中尉はコテコテのバカ・キャラですし、彼に対置する存在であるヒトラーが典型ですが、この作品で出てくる歴史上実在の人物はチャーチルにしろ、いかにも お約束の描写、多くは矢印で指される名前だけの存在。
登場人物たちは敵となる相手と初めて出会い、関係は1回きりで、人物描写は単純化されています。
この2つの物語が第5章「ジャイアント・フェイスの逆襲」で交錯し、対置する人物関係も入れ替わります。
さて、ぼくが感じたこの作品の後味の悪さは、暴力シーンに対してです。
特にレイン中尉のランダ大佐に対する制裁が、彼は制裁を受けても当然のことをした悪党であり、策士策におぼれて罠にはまり自業自得なのに、「残酷さ」が後に残ってしまう感じです。
でも、たとえぱ『かちかち山』のたぬきもそうですし、『必殺仕事人』やホラー映画、アクション映画で、残酷な制裁があっても、「つくり話」だから、ここまで後味はわるく感じないのです。
また一方、タランティーノが今回影響を受けた作品として挙げる『追想』で、妻のロミー・シュナイダーを殺されたフィリップ・ノワレはナチを焼き殺しましたが、復讐を悲劇として重く受け止められるのです。
ですから、もし家族を殺されたショシャナがランダ大佐に、レイン中尉と同じことをしても復讐の悲劇として、もしレイン中尉がヒトラーたちを、ショシャナがしたように皆殺しにしても荒唐無稽な冒険活劇として、もっと受け入れやすいと思うのです。
メラニー・ロランも、エリック・ロスもユダヤ系で、自分や苦難を味わった家族自身の実際の物語を投影したと言っているように、思いいれが強く、その生々しさが荒唐無稽な話とはそぐわない。
一方で荒唐無稽な活劇のキャラであるレイン中尉が、よりシリアスなドラマの悪役ヴァルツ大佐に制裁を加えるところに、ドラマ上の人間描写の濃淡、対置する関係のバランスのちぐはぐさをみてしまうのでした。
それが後味の悪さの理由の一つでしょう。
では、このバランスの取れないこと、ちぐはぐであることで、この作品は失敗作なのでしょうか?
(つづく)
投稿日
2010/06/23
レビュアー
Kavi※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
これ、タランティーノの集大成!
酒屋での銃撃戦は、「レザボア・ドッグス」だし。
話の組み立ては「パルプ・フィクション」だし。
私はこの映画のCMすら一度も見てなかったので、
監督の狙い通り、話の転び方が、予測不可能。
はじめは展開についていけないというか、
眉間に皺がよりはじめてたんだけど、
いろいろ繋がりはじめて、流石ね!となった。
で、マニアにはたまらないキャスティングも。
・アメリカの司令官の無線の声は、ハーヴェイ・カイテル
・バスターズの“ドニー・ドノウィッツ”役は、
「ホステル」の監督、イーライ・ロス
・劇中で放映されていた“国民の誇り”を監督したのは、
そのイーライ・ロス
などなど、隠れアイテムも満載。
この映画には好きなシーンが沢山ある。
・ショシャナとフレデリックの撃ち合い
・BARでの皆殺し合い
・森の中でのんびりドイツ兵の頭の皮を剥ぐバスターズ
・ハンス大佐がアメリカ人の真似をしてチョケる場面
とか、ちょっとした場面がとても好き。
時間いっぱい、楽しかった!
投稿日
2010/05/18
レビュアー
ひろぼう※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
タランティーノという人は本当に映画が好きで、映画の話題であればいくらでも喋り続けることができ、イマジネーションを確固たる映像として写し返かえれる人で、それだけで物語を作ってしまう人なんでしょうと思いました。
冒頭の、誠実なフランス人酪農家がSS大佐に口説き落とされ陥落するまでの重苦しくねちっこい描写。監督の過去の作品でいつも目にする、状況説明と人格描写の妙が冴えわたるシーンではないかと思います。
その後に続く悲惨な結果を予想させ、お茶目で煙に巻きつつ出来るだけ引っ張ってから、さあ見ろと言わんばかりに考え尽くされたアクションを見せ付ける。それは、晩餐会の豪華な料理を前にした腹ペコな参加者達に、その料理の説明を延々と繰り返すシェフのようなもの。しかも、料理が出来過ぎだと当たり前過ぎるから少しひねった香辛料で複雑な味付けをしての、過剰とも言えるサービス精神には感服なのでした。
本作は、上記した、登場人物のお喋り⇒そこから発生する期待と不安⇒凄惨な結果や裏切りの結末⇒決してしみじみとはさせないどこかとぼけた余韻、の、繰り返しで作られています。
鮮烈な印象として残るアクションは時間的に見ると少ないので地味な感じがしますが、それは結末の瞬間を引き立てるためにあるからで、どちらかと言うと結末に至るまでの過程を楽しむ作品なのでしょう。各人物の会話を楽しむ物語で、それゆえに各人は母国語を喋るし、言葉の遊びもあちこちに散見されます。
狂騒的なイメージを先入観に持ってしまう作品ですが、大胆にして繊細、非常に緻密なやり取りを経た後にドンと一撃を与える、ジャブの連打から繰り出されるクロスカウンターではないでしょうか。モチーフをナチス狩りにした所からして微妙で、ホロコーストを茶化していると反感を持たれる方もいらっしゃるでしょうが、本作の意図は戦争の悲劇を切り取るためにはないので仕方がなく、事実ラストで完全に史実を無視することから、今は作り難くなった痛快娯楽戦争映画へのオマージュなのではと思います。人によってはアホかいなと失笑を買いそうなネタを用意しているのも、捨て身のクロスカウンターゆえからなのですなぁ、と、しみじみ感じた作品でした。
SS大佐にしろゲッペルスにしろ、実に本物らしいと思わせるあの語り方。権力を持つ者の狂信性や狡さを、語りと仕草だけで見事に人格さえも表してしまう手腕には、豊かな映像の実りを実感しました。★4
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