鴨川ホルモー

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

そんなに観たいと思わなかったんですが、、、あ〜、面白かった♪
ゲラゲラ笑うって感じではないんですけどね（笑

京都大学・立命館大学・龍谷大学・京都産業大学の４校と
オニを使って対決するとゆう、摩訶不思議な映画ですｗ
このオニがなんともま〜可愛くって可愛くって（〃゜∇゜〃）
癒しでしたね〜♪死んでしまって空に昇っていくとこの音が堪りません!!

濱田岳みたいな人、いますよね〜(-_-;)　勝負中にテンパる人（￣∇￣）
私も緊張して時々テンパりますが、あそこまでのダメダメだと呆れる（汗

この映画を観て、「ゲロンチョリー」が印象に残るのかな〜？
ポーズもありますしね〜ｗ　　ところがところが私のツボは
断然、「レ〜ナウ〜ン、レナウン、レナウン…♪」なんだけどな〜ｗ
なんかのＣＭだったような…。これがほんとにツボでした（≧∇≦）
このレビューを書きながらも口ずさんでしまうほどに（笑

いや〜、観てよかったよかった（≧∇≦）♪

ワンサカ　ワンサ　ワンサカ　ワンサ　イェーイ　イェーイ　イェイ　イェーイ…
と私の頭の中で続くのであ〜〜〜る♪

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

　ブックオフでふらふら本を探していた時に、「そういや万城目学って読んだことないな」と手に取ってみた本作の原作本。いやはや、これが面白いのなんのって、この人のユーモアのセンスと安定した筆力にはすっかり魅せられてしまい。読了のあかつきには映画の方も観てみなければ、とショップで借りてきて先ほど観終わりました。

　ふむ。

　結論から言って、小説のほうが映画の10倍面白い。読んでいた時はビジュアルを思い浮かべて愉しくなったのでこれは映画向きかもと思っていたんだけど・・・。小説通りの展開のところもなんとなく寒い空気が漂うし、終盤の改変に至っては全くつまらないオハナシになっていた。既に指摘ありますが、これはやっぱり脚本と演出がマズイのか。

　そもそも肝心の「ホルモー」という競技の見せ方が違う気がする。戦うのは主人公ら人間ではなく彼らが指揮する式神（通称オニ）なので、バトルそのものはＣＧ映像。みんな同じ顔をした数百匹のオニたちの肉弾戦をガッツリ見せられたところで、子供向けアニメのようで気の入りようがない。だからと言って、使役者たちがオニ語を叫びながら妙なポーズを決めるのだけがホルモーの醍醐味でもなかろう。特に楠木ふみ（栗山千明）の扱いは明らかに間違っている（断言します）。原作の彼女の活躍ぶりはもっとクールで戦術に長け、瞬時に戦況を読んで的確な判断のもとオニたちに適切な指令を与えるという、卓越した「使い手」であるところが面白く、そういう「男前」なところが彼女の大きな魅力なのだ。ところがこの映画では、彼女を「女の嫉妬」に狂わせ逸脱した行動を取らせるという、180度方向性の違う「見せ場」を作ってしまっていた。いやはや、こりゃ原作の良さを全く分かってないよね。

　だってだって。原作の何が素晴らしいって、大学生という「大人コドモ」の生態の描き方が絶妙なのですよ。モラトリアム真っ直中の中途半端な存在で、でも本人たちはそれなりに必死で「何か」や「誰か」に夢中になって、悩んで落ち込んで、或いは浮かれて興奮して、そういう日々を過ごして「何か」や「誰か」を失い、やがて別の「何か」や「誰か」を手に入れる、ま、要は“青春”ですな、それが実に生き生きと描かれている。主人公の安倍（山田孝之）が恋する早良京子（芦名星）にしても、映画では完全なヒールだったが小説のほうではちゃんと主人公が惚れる価値はあるくらい可愛らしい女の子だし、楠木ふみの乙女ゴコロだってもっともっと切ない。要は20歳前後の男女の「悶々」がリアリティをもって読み手の心に迫ってくる、そういう確かな手応えのある小説だったのだ。ところが映画の方は、主要な登場人物のキャラを漫画的に類型化してナンセンス・コメディ（ってほど弾けてもいないのだけど）にしてしまった。この脚色は大きな瑕疵でしょう。

　思えば、小説では主人公の「語り」が抜群に面白くて、例えば親友の高村のファッションセンスを評するところも「“リズム感ゼロの黒人”と同じ種類の悲哀を“おしゃれ感ゼロの帰国子女”というフレーズは醸し出していた」なんて一文で笑かしてくれるのだ。こういう原作のセンスが映画では生かせていないのはホント残念。もちろん小説ならではの「表現」、映画ならではの「表現」ってものがあるので、映画化に際して何かしらの「変換」は必要になる訳ですが、この作品では「言葉による説明」をほぼ諦めちゃってるというか、それはしない、ってことなんですわな。主人公のナレーションをもっと増やして「言葉」で語っていくことだって出来たハズなのに、視覚化して単純化してギャグ漫画風に「分かりやすく」した。繰り返しになってしまうが、この脚色は間違っていると思う。

　要は原作に惚れての映画化ではなく、原作の人気にあやかって儲けたかっただけかと思えてしまうのだ。だって、狙い方が「原作のどこが良いか」じゃなくて「原作のどこに客が食いつきそうか」だってことが明々白々なんですもん・・・。どんどん機嫌が悪くなってきたので、もう止めます（苦笑）。

　てっきり原作は森見登美彦だと思いこんでいた。しかし万城目学だった。ああ、紛らわしい。どちらも同世代の京大卒（森見氏は農科、万城目氏は法科）なので、なんとなく間違う。関係無いけど、森見氏の『夜は短し歩けよ乙女』は、ぜひ映像化して欲しい。監督はテリー・ギリアムで。

京大（青龍）・立命館大（白虎）・龍谷大（朱雀）・京産大（玄武）がそれぞれ京都の東西南北を固め、式神を率いて、神事的競技を行っている。大会名は年によって変わり、今年一年行われる試合は全て「鴨川ホルモー」と称される…そんな設定の話だ。

　噂に名高い「京大の吉田寮」が、百万遍寮として映っているのが、貴重だ。ロケ用に多少いじっているのだろうが、乱雑さがなんとも昭和風でいい。表現は悪いが「明るい阿片窟」の様だ（怒られるな、御免なさい）　日本四大自治寮である吉田寮は、いわば治外法権。もっとも今の世の中、昔ほどのアンタッチャブル感は無いのかもしれないが、部外者にとっては「現代の禁域」として興味深い素材である事には違いない。

映像的には、使役者の指示とオニの動きがいまいちリンクしきれていないことや、ホルモー自体にスピード感や、戦略性を見せきれていないのが残念。そこらへんを詰めてやれば、見応えのある映像になった可能性はある。（ハリウッド・リメイクの話があるようなので、そちらでは解消されるだろう）　その意味で本木克英の演出は、どうにも平凡だ。ギャグの後カラスがカーなんていうカットは、イマドキ冗談でも入れるべきでは無いし、ホルモーの場面も「演者はド真剣に、演出は醒めて」みせなければならないと思う。

安倍が早良を部屋に泊めるが、手を出せずじまい。で、彼女の寝ていたベッドを匂い、のたうち回るというシーン。これには共感した（笑）若者は大いに匂いまくるべきだ。　本編には「オニを使役しながら、実は操る側こそが縛られているという抑制」や、「一般大学生のリビドーの葛藤」という裏テーマもある。しかし結局、ゆるくしか触れられない。それが観終わっても、なんかモヤモヤする所以ではないか。

設定の奇想天外さと、栗山千明のゲロンチョリーに頼り過ぎてしまったように思う。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

式神のオニが登場するところまでは、全体的につまらないです。
なんかモヤモヤして晴れわたらない。
柔軟運動を心ゆくまでして手足を伸ばしたいのに、伸びきらない。
こんな感じが続きます。
山田君は頼りない青年がホント良く似合うし、濱田君はあーゆー役こそ真骨頂でしょう。信長、堪能させてもらいました。
しかし物足りない。
突き抜けない。
第一（かなり個人的好みもありますが）どんなに凡人ヘアーでもメガネかけてても栗山千明のほうが星ちゃんより美しい。
どうしたって隠せない美しさが瞳に宿っています。
ラストのくだりのためのヘンテコスタイルだというのは、冒頭の時点でわかるんですが、こういうのはわかっていても・・・というヤツで、ステキじゃん♪って感じてしまいますね。
それに鼻だって星ちゃんに負けてないぞ！
千明ちゃんの鼻だってステキです。
今回マイ・フェイバリットな荒川さんは比較的、普通の人。
不気味さや妙な存在感は健在ですが、わりとサラっとしてました。
いつもの粘着質な魅力は少なかったように思います。
でも「レナウン娘」のとこはハジケててよかったですね。
この「レナウン娘」と「ゲロンチョリー」。
最初は全く受け付けないんだけど、諦めないでしつこく連打するもんだから徐々に効いてきます。
次第にバカ負けして最後はニヤリとしてします。
爆笑には程遠いものの、ニヤリです。
もう強引です。
連打連打！
笑え笑え！
無理矢理無理矢理！
特にゲロンチョリーは言葉の響き、体勢、その言葉やポーズのもつ意味が全くリンクしていないように見えるので、効いてくると楽しいです。
山田くんの必死のゲロンチョリー。
千明ちゃんの美しさが隠し切れないゲロンチョリー。
それでもやはりスカっとしない。
バトルにも緊迫感がないからでしょうか・・・
直接「ホルモー」には関係のない阿部（山田くん）とボンちゃん（栗山千明）の恋愛もようが実は一番心にグッときてステキだったりします。

ホルモ〜？
ホルモンは大好きだが・・・