から騒ぎ

シェイクスピアは知っているつもりで実際は上っ面だけ、極く浅い知識しかありません。
ポピュラーなところで「ハムレット」と「リア王」は子供の頃児童文学全集で。
「ロミオとジュリエット」は映画、「オセロー」は舞台中継という映像偏重。
この二作を未読とは、我ながら恥ずかしい限りです。
四大悲劇にしてこうなのですからこと喜劇となると全く無知で、遅まきながらこの度やっとその未知の世界を覗いた訳です。
（またも映像からと言うのが情け無いのですが…汗。）

ＴＶの深夜放送で観たものでこれが完全版かどうか怪しいところですが、オールスターとテンポの良いストーリーでとても楽しめました。
吹き替えでのせいでは無いでしょう、台詞回しが仰々しく聞こえるのも戯曲ですから当然。
台詞と言えば懇切丁寧な状況説明、心の内まで表現する場面が多々ありますが、耳障りにならないのは原作の力、脚本の力でしょうか。
（どこかの国の某長寿番組の説明台詞にはげんなりしてしまうんですが……。）
殊にベネディックとベアトリスのアップ・テンポの応酬は楽しくて、見ごたえ充分。
「実は相思相愛の男女が表面的に反発し合う」って図は「古典」なんですね。
ヒーローを罵倒するクローディオの豹変ぶりに唖然とし、そして１８０度の改心にもまた唖然（笑）。
入り乱れる恋のさや当てと陰謀、ひとつの台詞に一喜一憂する愛すべき人々に夢中になりつつお約束のハッピーエンドに落ち着く展開の巧みな事。
（この程度が「陰謀」とは腰砕け、じゃ無くて微笑ましい限りですが…笑）
古典と言いつつ現代的で、楽しかったですよ。

２０年近く前の作品で、エマ・トンプソン、ケネス・プラナー、デンゼル・ワシントン、ケイト・ベッキンセール（彼女は余り知らないんですが）など皆さん若く溌剌です。
あ、影が薄くはありましたがキアヌ・リーブスもいましたね。
ただひとつ、エマ・トンプソンの額のシワが最後まで気になったのが難点と言えば難点だったでしょうか（笑）。

シェイクスピア劇に於いて「オセロー」ではムーア人オセロー、こちらはアラゴン大公ドン・ペドロと有色人種が高い地位に就いています。
当時の歴史知識が無いもので、案外当時は人種間の平等が保たれていたのかななどと単純に感じました。

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　この時代で身分の高い人たちの結婚相手選びは、一大プロジェクトという感じだったのかな。
　コメディなのだろうけど、観ていてなんだか大げさな感じがしただけで、この映画の面白さがよく判らなかったです。
　この時代が苦手ということもある。ただぼんやり観てただけだけど、あのベアトリス(エマ・トンプソン)の勝ち気な性格はちょっと面白かった。意外に純情みたいだし好みかも…。
　シェイクスピアではやはり「ロミオとジュリエット」みたいな純愛ものが好きです。　
　本作は”から騒ぎ”そのものという感じで、元気はいいけど、自分には苦手なパターンだったです。作りは豪華そうに見えました。★★★

２点

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シェイクスピア喜劇の映画化作品ということと、キアヌが出演しているという事で観てみました。

キアヌの役柄には、少し胸が痛みましたが・・・・

この作品、キアヌの他、エマ・トンプソン、若かりし頃のケイト・ベッキンセール、イメルダ・スタウントン、マイケル・キートン、デンゼル・ワシントと私にとっては豪華キャスト。
監督は「スルース」や「魔笛」のケネス・ブラナー。主演もこなす多才ぶりです。
でも、恥ずかしながら、この作品で、有名なケネス・ブラナーの名前と顔が初めて一致しました。
ハリポタの２作目にロックハート先生としても登場していた方なんですね！！
この作品の私の一番の収穫はそこでした（笑）

冒頭の馬に乗ってるシーンや男女が嬉しさ全開で、入浴するシーンなんかはとても綺麗で圧倒されました。
ストーリーとしては、ちょっと長めなので途中だれてしました。
それと、セリフの言い回しがくどくて笑えないところもあるんですが、そこそこ楽しめる映画でした。

恋なんて罠で簡単に落ちてしまうものなのね。これには納得！

セリフが多いお芝居が苦手。
でも、展開が面白いので楽しめました。
エマトンプソンは好きな女優さんだが、この映画ではもう少し若い女性の方が・・・と当時の年齢を調べたら34歳。34歳はこの役にありである。だけど、エマだともっと上に見えてしまう。