ジプシー・キャラバン

ジプシーって、音楽を愛し自由気ままに生きているのかと思ってました。
お恥ずかしい。
音楽を愛しているのには間違いはないのだろうが、彼らは決して自由ではなかったです。
歴史的にはむしろ、自由を制限され、偏見の目で見られ続けている。
その悲しみが、あの哀愁漂う歌声であり、
その怒りが、あの迫力の声量であり、
その反動が、あの陽気な雰囲気なんであろうか？

何も知らなかった(勘違いしてた)私のような人間にとって、
本当のジプシー音楽を聞くことができ、その歴史を知ることができる、うってつけのDVDかと思いました。
言うなれば、ジプシー入門書とでもいいましょうか。
興味ない人も、見聞を広めるために、一度ご覧になってはどうでしょう？

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2008,0302
様々な国のミュージシャンが集結してのツアーのドキュメンタリー。
ジプシーと呼ばれるのは東欧の流浪民族？？と、浅い知識でありました。
ロマと呼ばれ、差別の対象になっているいことも知りませんでした。
音楽に優れ、自由な人々だと思っていました。

とにかく、音楽も素晴らしく内容も濃いです。
号泣でした。
音楽好きは、特に必見。

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映画の中で確かにあまりいい意味で使われていない「ジプシー」という言葉。
彼らには悲しみの歴史があったんですね…
この作品はドキュメンタリーですが、結構うまく作られていると思いました。
「ジプシーキャラバンツアー」の１〜６週目までの様子の合間に彼らの私生活が紹介されていて最後まで飽きずに観れました。
途中でジョニーデップもコメントしています。
インドやスペイン、ルーマニア、マケドニアと国は違ってもツアーでの演奏や歌を通して彼ら自身も絆を強めていきます。
悲しみを知っている人たちの心は温かく、それが、音楽に表れていて心に沁みてきました。

さほど音楽に興味もないのに、ここのところ音楽に関係ある映画ばかり見てます。たまたまなんですが、そういうめぐりあわせかしら。

ジプシーとか、ロマとか、まるで訳がわからず見始めました。

もの知らずも私も、おかげでロマのことが少しわかりました。

偏見と、差別にさらされて生きてきた彼らの音楽は、まるで彼らのことを知らなかった私の心にもかなり響きました。

陳腐な言い方でしょうが、魂からの歌声は、本当に心に響くものなのですね。

その歌は、踊りは、涙を誘います。

トニー・ガトリフ監督の映画でロマ（ジプシー）音楽に魅了された私は、非常に楽しみにしていた映画でした。この映画は４カ国（インド、ルーマニア、マケドニア、スペイン）のバンドがアメリカで６週間かけてコンサートを開催縦断している模様を追いかけて、それぞれの国での生活模様や生い立ちなどを交えながら撮ったドキュメンタリーです。

もう千年も前にインドから発祥したと言われるロマ達の歴史を知る上でも貴重でしたね。でも、思っていたより音楽、音楽していなかったかな？もっと、演奏や歌、踊りのシーンがあると思っていたので少し残念でした。

ルーツは一緒とはいえ千年の歴史が、肌の色、音楽内容、踊りと各国違うんですよね！
インドは、マハラジャと言っていましたが、座りながらの見た事無いような弦、打楽器とインドらしい派手な衣装に回転を主とした踊り、なんと膝を使って回転してました！

マケドニアは、管楽器で歌、踊りは無し。かなり速いテンポでノリノリになれそうな演奏です。

ルーマニアはバイオリンを中心とした弦楽器に歌。ガトリフ作品なら
「ガッジョ・ディーロ」と「トランシルヴァニア」かな？

スペインは有名なあのしがれた声でのフラメンコにタップ、ギター中心の音楽。「ベンゴ」なんかは、まさしくアンダルシアなんでピッタリですね。

彼らは、迫害され差別され続けてきましたが、一切報復した事はないと
インタビューにありました。２次大戦中ナチスがユダヤ人とロマを虐殺したとのインタビューもありました。そんな、彼らを支え続けた音楽に魅了されたジョニー・デップのインタビューもありました。でも、普通に会話の中で「ガッジョ」って使われているんですね！「ガッジョ・ディーロ」を観ていて意味は知っていたので理解できましたが、ロマにとって我々は「ガッジョ」なんですよね！

まさに、音楽世界遺産！