スキャナー・ダークリー

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実写映画を撮って、
それを、画像処理は、トレースすることで、
”アニメーション”化している。

ただ、日本人的には、これは、アニメではなく、
イントロダクションにもある、
”デジタル・ペインティング手法”を用いた、
”アニメーション”のひとつであって、
日本で考える”アニメ”とは別物と考えてみた方がいいと思う。

そして、簡単に言うと、非常に見づらい。
この手法を用いた意図が、あまりわからない。

未来チックな、
顔やら服やらが常時変わっていく
スクランブル・スーツを見せたかったため、
それが一番、効率的なアニメーションの手法を
用いたのかもしれないが、
実写ＣＧでも、これぐらいできるのではないか？
よくわからないけど。。。

話は、非常に古典的などんでん返し。
更正機関が、実は・・・的なところも、
ちょっと古くさい気はするが、悪くはない。

だから、別に、普通にＣＧで撮れば、
とりあえず、話は見えやすくなると思うし、
アニメ化するんだったら、
ＧＯＮＺＯ的なアニメにした方が、よかったと思う。

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とても不思議で刺激的な映像体験。
全編アニメだけど、実写で撮ってからそれを基にアニメ化してる。なぜそんな手間のかかる事をしたんだろ？
実験的要素が大きいですね。

原作は未読ですが、ストーリーはドラッグを捜査する捜査官が自ら溺れていく設定で新鮮味は無い。
展開もわかりにくいし中だるみがある。とにかく脚本がダメ。オチだけの内容でオチに持っていくまでの盛り上がりも無い。
あのスーツの目的がただそれだけってのももったいない感じ。

アニメだがウィノナ・ライダーの上半身ヌードシーンがあります。アニメだけど。アイコラみたいなもんだな。

面白いと感じるか賛否両論必至の作品。

最初の虫のシーン。。。
思わず自分の体までかゆくなるくらい不気味だった。。。


キアヌ演じるフレッドが警察署内で着ているスクランブルスーツ。
目がチカチカして見づらい。

ただその他のペインティングに関してはよかったと思う。
完全なアニメでも、実写でも、あそこまで不気味にドラッグは描けなかっただろうから。。。
でも設定が今から7年後って、ちょっと近すぎやしない?

　非常に「重い」と感じた映画です。ドラッグで頭がおかしくなった人達がたくさん出てくるので、最初はエライ映画を借りてしまった、と思いました。途中まで辛抱強く観てると、筋が分るようになって、それなりに観ることができた映画です。映画としては、芸術性とかメッセージ性とか、いろいろな面を含めて、まあまあのレベルではないかと思います。ただ、映画は、観終わってから「おもしろかった」とか「スカッとした」とか「感動した」とか感じたいものです。この映画が言いたいことは理解できますし、麻薬が蔓延した世界で麻薬を撲滅するために、非情な決断が必要なことも理解できます。しかし、私はこの映画を、ある意味ではいい映画と思いますが、２度と観たいとは思いません。私にとって「重い」です。

　　ディックのインタビューも付いてるし、買おうかな、どうしようかなと思っていたら、かんぬきさんのレビュー発見。
　　「巻末の追悼文までそのまま転記してしまうとは…」
　　をを！　そうですか、それならまず借りてみましょう。

　　実写のほうがといった声も多々聞かれますが、とりあえず作家としてはこれ以外の選択肢は浮かばなかったんじゃないかな。この素材を料理するには、ほかの監督なら別の手法をとったかもしれないけど、僕にはこれしかないんだよ、と。
　　そしてその点では成功していると思う。

　　実写による、そしてもちろんCGなどの特殊効果を使った表現では、リアルであるか、もしくはサイケだったり・・・　また、純粋にアニメによる表現でも、それはアニメとしてのリアルさが出てしまいそうだ。
　　その点ロトスコープを使うことで、役者の演技やカメラアングルという制約をアニメとしても課すことができ、「実写」でもない「アニメ」でもないという居心地の悪さを観るものに与えることができた。

　　さて、原作に忠実というのは確かに「ディックもの」としては注目に値する。だが映像化された作品としては、実はその点が足かせとなっているのではないだろうか。
　　原作は1977年発表、然るにその表面的な物語世界は今では当たり前のものになっている。皮肉なことにその一因はディックが先駆的に描いた世界観に、後継者そして読者観客がなれてしまったことにもあるのだが。
　　そのために、原作が当時持ち、また活字としてはいまだに有効である奇妙さは、しかし原作に忠実に映像化されたがゆえに希薄となっている。
　　いっそ設定を70年代、いや5,60年代にしてしまったほうが、映像表現ともども居心地の悪さを観客に与えることができたのではなかろうか。とりあえずなかった過去、そしてありえたかもしれない現在、そんな不安感を増幅できたのではなかろうか。

　　わかりやすさは悪いことではないと思うが、それと不安定さ、居心地の悪さとは別物、両立できる。

　　どうしようかな、買おうかな。とりあえずまた見たくなったら借りようか(^^ゞ。廉価版になったら買おう。