ふたりはプリキュア　Ｍａｘ　Ｈｅａｒｔ

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プリキュアシリーズの２作目、前作より演出面がパワーアップ！
変身、必殺技、あらゆる場面で「ドシン」と響くような迫力と重さが加わり
これを見てから前作を見ると軽すぎて物足りなく感じるほどです。

ふたりのイメージが強すぎるため、新キャラクターのひかりの登場には
少し心配しましたが、物語の中核をなす重要な役割をこなしつつもふたりの
雰囲気を壊さない絶妙の距離感と存在感でうまく調和していました。

ただ一つ残念なことを挙げると、やはりラストバトルの時間でしょうか。
最後の戦いに使われた話数が２話のため、どうにも急ぎ足すぎる展開で、
もっと何かあると思っている所で「え、もう終わり？」という感じがします。
このあたりは女児向けということで、わかりやすくということなのでしょう。

ふたりはプリキュアのファンなら、ぜひ前作に続いて見てほしい良作です！

保育園で、保育士が、「ふたりはプリキュア」のテーマソングを歌ってくれるそうです。狂気乱舞の娘は、帰りの自転車の上で、大きな声で“♪マックスハート♪”と歌いながら、パパにお話してくれました。
ホント、プリキュアを観ていると、ガールズパワーの凄さを感じます。我が“アラフォー”世代は、不景気で下を向くことの多い男性に比べ、女性は元気で強い。保育園も、女の子が男の子よりも多く、元気元気！もともと女の子に比べて幼い男の子が、余計に幼く見えます。女の子が強いこの時代、平和で良い時代であって欲しいですね。ともかく、プリキュアのおかげで、うちの娘は今日も元気です！
さて、前巻、高原のカフェで「高原のタコヤキセット」のアイディアが大ヒットし、自信をつけ始めた九条ひかり。この巻では、同学年の友達もでき、中学１年生の少女として、人として（クイーンの命なのだから、この表現は相応しくないか）、輝きを増していきます。なぎさの恋路もゆっくりですが、蕾が開き始めているみたいですよ。さあ、学園生活をエンジョイしましょう！

あまりに荒唐無稽な出来事の連続に、ひかりは困惑しています。
“私は何？私は、何で存在するの？”
これは、思春期に誰もが自問する命題でもあります。父、母、先生、友達等の存在に感謝し自己を確立していける子がいる反面、答えが見つからず自暴自棄になってしまう子もいます。昨今は、パソコン、携帯電話といった、面と向かわなくても、容易に情報を伝達できるツールが発展しました。結果、「相手を思いやる」ことなく「言葉を打ち込む」傾向が強いようです。どうしたらいいのか。昭和に育った私としては、娘をどう育てたものか、考え込んでしまいます。物語は、そんな私に、ヒントを与えてくれます。「手を繋ぐ」こと。「声に出して、真剣に相手に伝える」こと。パソコン・携帯電話を使わず、学年も育った背景も違う人たちと、損得なしで、一つの目標を追いかける部活動。・・・
無邪気に騒ぐ、娘の側らで、私は真剣に考えてしまいました。
それにしても、ルミナスの変身の音楽は、なんと優しいことでしょう。
あと、この巻の４本目に“やぎ”が登場するのですが、声は、水田わさびさんでした。ドラえもんの声でも有名な彼女ですが、プリキュア５ＧＯＧＯ！のメルポの声も担当しています。偶然ですかね、共にメーメー言っているのは。

待ってました！第５話の冒頭に出ました！シャイニールミナス。“優しい音楽”に乗って、“金色の光”と“ハート”に包まれて登場した美少女戦士。プリキュアに比べて弱そうなんだけど、実は、凄く強い。
４歳の娘は、ロックコンサートよろしく、冒頭から立ち上がって一緒に変身。第８話を見る頃には、シャイニールミナスとともにプリキュアを援護していました。テレビ画面に向かって両手を胸の高さに突き出しているんです。うちの娘の手のひらからも、“光の力”が出ているらしいですよ。プリキュア５と違って“もの”を振り廻さないのは、狭い家の中では有難い限りです。ハイ。
少しずつ明らかになる“クイーン”のこと。その陰で、“もう一つの流れ”もはじまっているようですし、ますます、眼が離せないマックスハートです。