サマータイムマシン・ブルース

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のむさんお勧めのサマータイムマシン・ブルース。
やっと観ることが出来ました。
最初は？？？な感じで、これは私にはハズレだったかな？と思ってしまいました。
しかし、時々感じていた？？？な部分がだんだん分かってくると、けっこう楽しんでいる自分を発見。
ヴィダル・サスーンのシャンプーが消えた謎。
瑛太と部員たちの噛みあわない会話。
部室のテーブルの下に誰かが居る気配。
管理人のおじさんの意味不明の言動。
これらが次第に謎解きのように分かってきます。
ところが、分かったその後で頭がこんがらがって来るのです。
それはもう、考えれば考えるほど矛盾だらけで、今ここに居るのは、いつの誰？という感じなんです。
しかし、どんなに考えても結論は出ないのですから、深く考えるのは止めて、小ネタを見落とさないよう気をつけましょう。

写真部の女の子。可愛いなと思っていたら、上野樹里でした。
彼女って、すごくキュートだったり、田舎くさかったり、天然のおバカさんだったり、色々な表情を見せてくれますね。
その上野樹里扮する柴田という写真部員が、未来から来た田村君の母だと分かり、瑛太の「名前は変えられるよね・・・？」という台詞は切なかったです。

のむさんが言われる通り、
サマータイムマシン・ブルース＞ＵＤＯＮでした。
ただ残念なのは、この二つの鑑賞に時間が空いてしまい、肝心な部分を忘れていた事です。
『松井うどん』の看板を見ても「ＵＤＯＮ」につながっている事が分かりませんでした。
（レビューを見て分かった次第。）
同時期に見ていたら、もっと面白い事を発見できたかも・・・

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私が『おもしろいなぁ〜。』っていう邦画は
心にチクってくるやつ
クスッってくるやつ
が多いのですが、「クスッ」の最高峰です。

早い話がタイムマシンの無駄遣いとありあまる青春なんですが
セリフがいいんですよね〜。

「ヴィダル・サ・スーン」
「ハリキリスタジアム」
「シルバニアファミリー」
みょ〜に受けます。

舞台からの映画らしく、セリフまわしがいいんですよね。。

全然、スジに関係のない単語でしたが
気になる方、観て下さい！

いわゆるタイムトラベルものの映画だけれど、いい感じに肩の力が抜けている。
主人公は悩みもなければやる気もない、夏休みにも関わらず部室でだらだらと過ごしている暇をもてあました大学生。ひたすら混沌とした部室がなんともリアルだ（笑）
ある日部室に怪しげな（いかにもタイムマシンな）機械がおいてあったので、冗談半分でレバーをひいたらなんと本当にタイムマシンだった、というストーリーである。


しかしせっかくタイムマシンを手に入れたというのに、彼らは昨日の部室と今日の部室を行ったり来たりしてるだけ。それも『運命とのたたかい』というタイムトラベルものに共通したテーマとはまったく無縁の、「壊れる前のエアコンのリモコンを取りに行く」という小市民っぷりだ。さらには物語の中盤で現れる『未来人』は、２５年後となんとも中途半端。「いや〜、この町全然変わってないですね！あ、このお店つぶれてコンビニになりますよ」と、ほとんどひさしぶりの里帰りのノリである。もうちょっとこう、未来なんだからさあ…。
なんとも庶民的な、真夏のタイムマシン物語。藤子F不二雄作品が好きな人にはあう気がする。


この映画の魅力のひとつは主人公たちのノンキさにあるとも言える。「暇をもてあます」なんて贅沢な時間の使い方ができる学生ならではだ。
ただちょっと困ったことに、僕にはどうも彼らは大学生というより高校生っぽく見えてしまう。原付、下宿、麻雀といった大学生を代表するようなワードがほとんど出てこないし、男子大学生特有のぐだぐだとした退廃的な空気が足りない。演劇臭さを残したハイテンションのコミカルな演技とは対極の、やる気のないダラケきったオーラこそが大学の部室だと思うんですよ。（うちの部だけなのか？
しかしまあ、そんなことは些細なことで、彼らの持っている、過ぎ去った後にしか気づかない“何か”、誰もが経験するかけがえのない“何か”、そしてひとつまみの甘酸っぱさは『サマー』そして『ブルース』の名にふさわしい。上野樹里はすねた顔が可愛いね。


とにかく楽しい映画だし、『サマー』と『ブルース』な魅力にあふれてはいるが、タイムマシンはむしろ小道具としての活躍にとどめていると言えるかもしれない。時間を使ってなにかを解決するわけでもないのだし、なにより「運命とのたたかい」というタイムトラベルものの宿命的テーマにはほとんどノータッチ…そう思えるからだ。
しかしそんな懸念を吹き飛ばすのが最後の１カット。あのセリフは、タイムトラベルものと呼ぶに相応しい後味を残してくれる素敵な一手だった。
なるほど、この映画は文句なく、『サマー“タイムマシン”ブルース』だったのだ！

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「面白かった！レビュー」が多くて期待し過ぎたのだろうか。最後までなんだか乗り切れなかった。こういうテイストの作品はすごく好きなんだけどなあ。なぜだろう。面白い！と言い切れない私がいるのです。なぜ、なぜ？

突然タイムマシンが目の前にあって、とりあえずすることと言ったら壊れたリモコン直すために昨日に戻るってね、そういうバカバカしさはすごくいいんです。でね、昨日に戻ってしまったがために、結局あっちこっち時間移動しなきゃいけなくなって…。そこをですね、私はすごく「それでいいの？」と冴えない脳をいろいろ働かし過ぎちゃって、乗り切れなかったんですよ〜。

えーっと昨日に戻ってやったことは、今日はすでに現実化してる。でも、過去を変えちゃうとすべてが消滅するって、佐々木蔵之介演じる大学助手は言ってたし。じゃあ、落書きするのはいいけど、物を動かすことはダメなの？なんて、もうずーっと頭の中が疑問符だらけでね。いちいち検証している自分がいる。もう性格だね。あれ？と思ったことがスッキリするまで、ストーリー追えないの。これって、結構損な性格かもなあ。

でもね、伝説の亀がSF研究員の男の子だったってオチはかなり笑えたし、なぜか未来から来た奴がダサイファッションだとか、そういう細かいところもいちいち面白かった。つまり、面白いか、面白くないかと聞かれれば面白いんだ。しつこいけど。と、いうわけで辻褄を確認するためにも、何度も観た方がいいのだろうか？それとも、そんなことするとますます頭が疑問符になるんだろうか。スッキリ面白かった！と言えない自分が悲しい。

タイムパラドックス映画としてというよりも、まず良かったのは、夏の暑さと気だるい空気、学生特有の無駄に和んだ時間の浪費。そういう部分がまさに青春映画してる！
すごく良い空気に満ちた映画で、肩の力をぬいて楽しめると思う。