ハードエイト / フィリップ・ベイカー・ホール
ハードエイト
/ポール・トーマス・アンダーソン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(30)
解説・ストーリー
青年ジョンは、亡くなった母親の葬式代を稼ぐためラスベガスのカジノにやって来た。だが、事は上手く運ばずジリ貧状態になってしまうジョン。そして彼が打ちひしがれていると、そこへシドニーという初老の賭博師が現われる。不思議と親切な彼は再びジョンをカジノへ連れて行き、次々とギャンブルに勝たせていった。数年後、プロのギャンブラーに成長したジョンは久しぶりにシドニーと再会する。この時、シドニーはジョンに恋人のウェイトレス、クレメンタインと友達のジミーを紹介されるが、ジミーには過去の秘密を握られていた…。
青年ジョンは、亡くなった母親の葬式代を稼ぐためラスベガスのカジノにやって来た。だが、事は上手く運ばずジリ貧状態になってしまうジョン。そして彼が打ちひしがれていると、そこへシドニーという初老の賭博師が現われる。不思議と親切な彼は再びジョンをカジノへ連れて行き、次々とギャンブルに勝たせていった。数年後、プロのギャンブラーに成長したジョンは久しぶりにシドニーと再会する。この時、シドニーはジョンに恋人のウェイトレス、クレメンタインと友達のジミーを紹介されるが、ジミーには過去の秘密を握られていた…。
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「ハードエイト」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
青年ジョンは、亡くなった母親の葬式代を稼ぐためラスベガスのカジノにやって来た。だが、事は上手く運ばずジリ貧状態になってしまうジョン。そして彼が打ちひしがれていると、そこへシドニーという初老の賭博師が現われる。不思議と親切な彼は再びジョンをカジノへ連れて行き、次々とギャンブルに勝たせていった。数年後、プロのギャンブラーに成長したジョンは久しぶりにシドニーと再会する。この時、シドニーはジョンに恋人のウェイトレス、クレメンタインと友達のジミーを紹介されるが、ジミーには過去の秘密を握られていた…。
「ハードエイト」 の作品情報
「ハードエイト」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ハードエイト コレクターズ・エディションの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
101分 |
日本語・英語 |
英:ドルビーサラウンド |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD24666 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
1人
|
0人
|
ハードエイト コレクターズ・エディションの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
101分 |
日本語・英語 |
英:ドルビーサラウンド |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD24666 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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|
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ユーザーレビュー:30件
4 4
投稿日:2007/06/29
レビュアー:tomio
レビューは参考になる。としみじみ感じる今日この頃です。
アンダーソン監督作の『ブギーナイツ』と『マグノリア』『パンチドランクラブ』は観ていて、脚本がしっかりしてて好きだったのもあり、(パンチドランクはイマイチ好きになれず)長編デビュー作だという本作をサクサクっと検索。
『監督ファンなら』『渋いキャスティング』などのコメントに、よしいける。と心構えOK。迷いなしで鑑賞。
以下ネタばれ
いい。冒頭からいきなり好きな展開。
燻し銀ベイカーホールにデニーロが似ていたのだと何となく頷いて、ライリーの純粋な性根に救われつつ、サミュエルの身勝手さを軽蔑したり憎めなかったりして、汚れても染まらないグウィネスはやはり綺麗だったとまた頷いた。
私にはシドニーなりの『誠意』が確かに感じられた気がしたんです。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
奇矯な表現者がちらっと見せた片鱗、とか。
投稿日:2004/02/09
レビュアー:イ血ロー
ウォシャウスキーが「バウンド」でそうだったり、コーエン兄弟が「ブラッド・シンプル」でそうだったりしたように、今や確実に次回作を期待される監督ってのは、やはり初期の作品がちょっと違うんだなぁ、と感心。
このどっしりとした空気、微妙な機微を活かす表現を20代の監督が撮ったとは信じ難い。しかも後に「ブギーナイツ」や「マグノリア」をつくることになるとは。
もしかするとPTAは、オーソドックスからケレンの領域へと進化する奇形な表現者なのかも。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
フィリップ・ベイカー・ホールの渋さ
投稿日:2017/04/23
レビュアー:趣味は洋画
昔、アメリカのTV映画「メイデイ40,000フィート」を観たことがある。
1976年の作品で、監督はロバート・バトラー、主演はデヴィッド・ジャンセンで、ジャンボ機の機長を演じていた。(我々の年代には、「逃亡者」のリチャード・キンブル医師役が懐かしい)
このありふれたテレビ映画に、レポーターというチョイ役で出ていたのがフィリップ・ベイカー・ホール。無論その記憶はないが、私の「映画登録ソフト」の記録に残っている。
フィリップ・ベイカー・ホールは実に渋い役で登場することが多い。
本作など、その極め付きであろう。
1931年9月10日、米国・オハイオ州トリード生まれの85歳。(本作出演時は64歳位)
デビューは遅いものの、TV映画から徐々に頭角を現し、88年「ミッドナイト・ラン」で顔を知られるようになる。(この映画でも役名は‘シドニー’だった)
89年「イノセントマン/仕組まれた罠」を経て、本作と同年「ザ・ロック」、「レイジング・ブレット/復讐の銃弾」では完全に、立ち位置を確保、以降は著名監督からの指名が続き、多くの話題作、ヒット作に重要な役柄での起用が目立っている。
本作における彼(シドニー役)の素性はなかなか分からない。
その狙いどおり物語は進み、最後に明らかになる頃には、映画はすっかりフィルム・ノワール調になっている。サミュエル・L・ジャクソンに向け、何発も銃弾を発するベイカー・ホールの凄まじさ。それ自体が素性の根拠だといわんばかりに...。
ポール・トーマス・アンダーソン監督、弱冠26歳のデビュー作ということで知られているが、日本劇場未公開というのが不思議なくらい。
その監督作品の常連俳優が、ベイカー・ホールであり、ジョン・C・ライリーであり、本作ではチョイ役出演のフィリップ・シーモア・ホフマン、そしてメローラ・ウォルターズである。
作品そのものの解説は「ちゅく」さんがしっかり述べておられる。
気がつけば、私は、好きなフィリップ・ベイカー・ホールに終始していた。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
老ギャンブラーの正体(謎)
87分までこの老ギャンブラーの目的は?
そして何者なのか?
割と落ち着いて観られるのです(話のテンポは遅い・・・)
その遅さが老人シドニー(フィリップ・ベイカー・ホール)の味わいある演技や表情を愉しむのに丁度良い具合なのです。
87分過ぎに突然、謎のギャンブラーのシドニーの正体と、息子の様に
面倒を見ているジョン(ジョン・C・ライリー)への好意の理由が、
はっきりと分かるのです。
凄く以外・・・と言う程ではないけれど、
「成る程!!」と納得できる自然さです。
ポール・トーマス・アンダーソン監督のデビュー作品とは?!
「マグノリア」は持ってるほど凄く好き。
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」も持ってるほど好き。
「マスター」はソコソコ好き。
あとの作品はあまり私に合わないです。
この作品は、割と普通に謎解きで、ラストで「爆発して」
娯楽作として面白い作品でした。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
優れたフィルム・ノワール 6000ドルの価値とは?
「ハード・エイト」(1996年、米国、カラー、101分)。
ポール・トーマス・アンダーソン監督(1970生)。
老いたギャンブラーが、主役だ。フィリップ・ベイカー・ホール(1931生)。小柄だが、大きく見える。
古い黒いスーツを清潔に着こなし、所作が隙なく、格好いい。言葉は無駄がなく、的確だ。
彼・シドニーに、若い男・ジョン(ジョン・C・ライリー)が拾われる。
「ダイナー」(安い作りのコーヒー・ショップで、軽食も出す)。
その前で、ジョンは浮浪者のように座っていた。ラスベガスで全財産を擦って、流れてきたのだ。
シドは、ジョンを、「ダイナー」の中に誘い入れ、一杯のコーヒーと、煙草を一本、おごる。
煙草は、この映画では、重要なワードになっている。
ジョンは、なぜ、この老人が、自分に親切なのかと疑う。「俺はゲイじゃない。後部座席に載せてくれ。」。
見ている僕らも、老ギャンブラーのこの行為を、不思議に思う。
ラスベガスのカジノに行って、まず、老人は、1回しか使えないトリックを教える。
格好いいギャンブラーの世界では、「せこい知恵」が必要だ。
まず、髭を剃り、身だしなみを整え、換金係の女のところへ行き、支配人を呼ばせる。
「僕はジョン。この街に飛行機で来たばかりなんだ」と挨拶し、いかにも「カモ」のように印象づける。
「投資額を知るための記録カードがほしい」と言い、元手の150ドルをシドからもらったジョンは、
すぐに、それをチップに換える。記録カードには、その150ドルが記録される。
支配人から見える位置で、スロットマシンの前で、20ドル札を使うように見せる。
スロット・マシンで1枚ずつ、ゆっくり慎重に擦る。
カードの記録額が1000ドルを越えると、このカジノでは大金を使うギャンブラーと認められ、無料宿泊できるのだ。
「このやり方」は、1回しか通じない。次の日、どういうアタックをするか。それは、書かれていない。
最初に、「ダイナー」の外で老人に拾われたとき、「6000ドル」必要だという。「おふくろの葬式代」だ、と。
最後のほうで、ジョンのダチのジミー(サミュエル・L・ジャクソン)がシドを脅し、1万ドルを要求するが、
「俺の全財産は6000ドルだ」とシドから言われ、ジミーは受け入れる。
この「6000ドル」というのは、今の僕らの貨幣価値では、どれくらいの金額なのだろうか?
今の変動相場の100円台では分からない。1ドル=360円、という昔の固定相場の値を×する。
2000万円だ。これは分かる。ちょうどいい額だ。切り詰めて、多少の見栄を張って、2年まで生きていける額だ。
2年後、二人は、リノのカジノで再会する。
「ハード・エイト」とは、サイコロを二つ投げて、目を競う賭博で、「4」「4」のゾロ目が出た時のことだ。
ジミーの昔話では、老人はその頃、颯爽としたギャングで、ハード・エイトに2000ドル張って、負けたが、その大勝負は伝説になっている。
現在のリノのカジノで、老人は、向こうの若いジャンキー(フィリップ・シーモア・ホフマン)から挑発され、
数十年ぶりに「ハード・エイト」に2回張る。
どちらもゾロ目だが、「エイト」ではなかった。
2回目に「エイト」が出そうだったが、彼は念力で変えてしまう。それが出てしまうと、「縁起でもない」のだ。
この「念力」の一瞬に、P・T・Aの才能と、P・B・Hの演技の切れ味を感じる。
ジョンは、カジノのバーで働いているいる女(グィネス・パルトロウ)と結婚するが、二人は愚かで、悲劇が起こる。
シドは、それを収拾し、二人を逃がす。手錠と拳銃を、すうっと隙間に投げ入れる。自分の心、いつでも取り出せる骨の間へ。
彼は、ジョンの仲間だった男(サミュエル・L・ジャクソン)に強請(ゆす)られる。
それは、彼とジョンの関係に伴う重要な案件だった。シドは、それが暴露されることを最も恐れていて、全財産の6000ドルを渡す。
このDVDの魅力は、映画を見た後、副音声の、監督P・T・A、主演P・B・Hの「本音」が、副音声・字幕のコメンタリーで弾けることだろう。
監督の初めてのメジャー作品であり、苦労もあったが、最も愛着のあることが、彼のハイ・テンションな語りで伝わってくる。
不安を埋めるために、彼は闘っているように思う。
さらに聴くべきは、老ギャングを演じた、P・B・Hの的確な言葉であろう。
若い監督の書いた脚本の中の「ジョン」は「生きていなかった」ので、監督と語り合い、「ジョン」のキャラクターを変え、
「私と彼の間に化学反応を起こさせる」ようにした、と言っている。
この映画、フィルム・ノワールの正統な系譜にあると思う。
フランスのジャン・ピエール・メルヴィル監督の「賭博師ボブ」を思い出した。
このレビューは気に入りましたか?
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ユーザーレビュー
4 4
投稿日
2007/06/29
レビュアー
tomio
レビューは参考になる。としみじみ感じる今日この頃です。
アンダーソン監督作の『ブギーナイツ』と『マグノリア』『パンチドランクラブ』は観ていて、脚本がしっかりしてて好きだったのもあり、(パンチドランクはイマイチ好きになれず)長編デビュー作だという本作をサクサクっと検索。
『監督ファンなら』『渋いキャスティング』などのコメントに、よしいける。と心構えOK。迷いなしで鑑賞。
以下ネタばれ
いい。冒頭からいきなり好きな展開。
燻し銀ベイカーホールにデニーロが似ていたのだと何となく頷いて、ライリーの純粋な性根に救われつつ、サミュエルの身勝手さを軽蔑したり憎めなかったりして、汚れても染まらないグウィネスはやはり綺麗だったとまた頷いた。
私にはシドニーなりの『誠意』が確かに感じられた気がしたんです。
奇矯な表現者がちらっと見せた片鱗、とか。
投稿日
2004/02/09
レビュアー
イ血ロー
ウォシャウスキーが「バウンド」でそうだったり、コーエン兄弟が「ブラッド・シンプル」でそうだったりしたように、今や確実に次回作を期待される監督ってのは、やはり初期の作品がちょっと違うんだなぁ、と感心。
このどっしりとした空気、微妙な機微を活かす表現を20代の監督が撮ったとは信じ難い。しかも後に「ブギーナイツ」や「マグノリア」をつくることになるとは。
もしかするとPTAは、オーソドックスからケレンの領域へと進化する奇形な表現者なのかも。
フィリップ・ベイカー・ホールの渋さ
投稿日
2017/04/23
レビュアー
趣味は洋画
昔、アメリカのTV映画「メイデイ40,000フィート」を観たことがある。
1976年の作品で、監督はロバート・バトラー、主演はデヴィッド・ジャンセンで、ジャンボ機の機長を演じていた。(我々の年代には、「逃亡者」のリチャード・キンブル医師役が懐かしい)
このありふれたテレビ映画に、レポーターというチョイ役で出ていたのがフィリップ・ベイカー・ホール。無論その記憶はないが、私の「映画登録ソフト」の記録に残っている。
フィリップ・ベイカー・ホールは実に渋い役で登場することが多い。
本作など、その極め付きであろう。
1931年9月10日、米国・オハイオ州トリード生まれの85歳。(本作出演時は64歳位)
デビューは遅いものの、TV映画から徐々に頭角を現し、88年「ミッドナイト・ラン」で顔を知られるようになる。(この映画でも役名は‘シドニー’だった)
89年「イノセントマン/仕組まれた罠」を経て、本作と同年「ザ・ロック」、「レイジング・ブレット/復讐の銃弾」では完全に、立ち位置を確保、以降は著名監督からの指名が続き、多くの話題作、ヒット作に重要な役柄での起用が目立っている。
本作における彼(シドニー役)の素性はなかなか分からない。
その狙いどおり物語は進み、最後に明らかになる頃には、映画はすっかりフィルム・ノワール調になっている。サミュエル・L・ジャクソンに向け、何発も銃弾を発するベイカー・ホールの凄まじさ。それ自体が素性の根拠だといわんばかりに...。
ポール・トーマス・アンダーソン監督、弱冠26歳のデビュー作ということで知られているが、日本劇場未公開というのが不思議なくらい。
その監督作品の常連俳優が、ベイカー・ホールであり、ジョン・C・ライリーであり、本作ではチョイ役出演のフィリップ・シーモア・ホフマン、そしてメローラ・ウォルターズである。
作品そのものの解説は「ちゅく」さんがしっかり述べておられる。
気がつけば、私は、好きなフィリップ・ベイカー・ホールに終始していた。
老ギャンブラーの正体(謎)
投稿日
2017/03/02
レビュアー
カマンベール
87分までこの老ギャンブラーの目的は?
そして何者なのか?
割と落ち着いて観られるのです(話のテンポは遅い・・・)
その遅さが老人シドニー(フィリップ・ベイカー・ホール)の味わいある演技や表情を愉しむのに丁度良い具合なのです。
87分過ぎに突然、謎のギャンブラーのシドニーの正体と、息子の様に
面倒を見ているジョン(ジョン・C・ライリー)への好意の理由が、
はっきりと分かるのです。
凄く以外・・・と言う程ではないけれど、
「成る程!!」と納得できる自然さです。
ポール・トーマス・アンダーソン監督のデビュー作品とは?!
「マグノリア」は持ってるほど凄く好き。
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」も持ってるほど好き。
「マスター」はソコソコ好き。
あとの作品はあまり私に合わないです。
この作品は、割と普通に謎解きで、ラストで「爆発して」
娯楽作として面白い作品でした。
優れたフィルム・ノワール 6000ドルの価値とは?
投稿日
2017/02/25
レビュアー
ちゅく
「ハード・エイト」(1996年、米国、カラー、101分)。
ポール・トーマス・アンダーソン監督(1970生)。
老いたギャンブラーが、主役だ。フィリップ・ベイカー・ホール(1931生)。小柄だが、大きく見える。
古い黒いスーツを清潔に着こなし、所作が隙なく、格好いい。言葉は無駄がなく、的確だ。
彼・シドニーに、若い男・ジョン(ジョン・C・ライリー)が拾われる。
「ダイナー」(安い作りのコーヒー・ショップで、軽食も出す)。
その前で、ジョンは浮浪者のように座っていた。ラスベガスで全財産を擦って、流れてきたのだ。
シドは、ジョンを、「ダイナー」の中に誘い入れ、一杯のコーヒーと、煙草を一本、おごる。
煙草は、この映画では、重要なワードになっている。
ジョンは、なぜ、この老人が、自分に親切なのかと疑う。「俺はゲイじゃない。後部座席に載せてくれ。」。
見ている僕らも、老ギャンブラーのこの行為を、不思議に思う。
ラスベガスのカジノに行って、まず、老人は、1回しか使えないトリックを教える。
格好いいギャンブラーの世界では、「せこい知恵」が必要だ。
まず、髭を剃り、身だしなみを整え、換金係の女のところへ行き、支配人を呼ばせる。
「僕はジョン。この街に飛行機で来たばかりなんだ」と挨拶し、いかにも「カモ」のように印象づける。
「投資額を知るための記録カードがほしい」と言い、元手の150ドルをシドからもらったジョンは、
すぐに、それをチップに換える。記録カードには、その150ドルが記録される。
支配人から見える位置で、スロットマシンの前で、20ドル札を使うように見せる。
スロット・マシンで1枚ずつ、ゆっくり慎重に擦る。
カードの記録額が1000ドルを越えると、このカジノでは大金を使うギャンブラーと認められ、無料宿泊できるのだ。
「このやり方」は、1回しか通じない。次の日、どういうアタックをするか。それは、書かれていない。
最初に、「ダイナー」の外で老人に拾われたとき、「6000ドル」必要だという。「おふくろの葬式代」だ、と。
最後のほうで、ジョンのダチのジミー(サミュエル・L・ジャクソン)がシドを脅し、1万ドルを要求するが、
「俺の全財産は6000ドルだ」とシドから言われ、ジミーは受け入れる。
この「6000ドル」というのは、今の僕らの貨幣価値では、どれくらいの金額なのだろうか?
今の変動相場の100円台では分からない。1ドル=360円、という昔の固定相場の値を×する。
2000万円だ。これは分かる。ちょうどいい額だ。切り詰めて、多少の見栄を張って、2年まで生きていける額だ。
2年後、二人は、リノのカジノで再会する。
「ハード・エイト」とは、サイコロを二つ投げて、目を競う賭博で、「4」「4」のゾロ目が出た時のことだ。
ジミーの昔話では、老人はその頃、颯爽としたギャングで、ハード・エイトに2000ドル張って、負けたが、その大勝負は伝説になっている。
現在のリノのカジノで、老人は、向こうの若いジャンキー(フィリップ・シーモア・ホフマン)から挑発され、
数十年ぶりに「ハード・エイト」に2回張る。
どちらもゾロ目だが、「エイト」ではなかった。
2回目に「エイト」が出そうだったが、彼は念力で変えてしまう。それが出てしまうと、「縁起でもない」のだ。
この「念力」の一瞬に、P・T・Aの才能と、P・B・Hの演技の切れ味を感じる。
ジョンは、カジノのバーで働いているいる女(グィネス・パルトロウ)と結婚するが、二人は愚かで、悲劇が起こる。
シドは、それを収拾し、二人を逃がす。手錠と拳銃を、すうっと隙間に投げ入れる。自分の心、いつでも取り出せる骨の間へ。
彼は、ジョンの仲間だった男(サミュエル・L・ジャクソン)に強請(ゆす)られる。
それは、彼とジョンの関係に伴う重要な案件だった。シドは、それが暴露されることを最も恐れていて、全財産の6000ドルを渡す。
このDVDの魅力は、映画を見た後、副音声の、監督P・T・A、主演P・B・Hの「本音」が、副音声・字幕のコメンタリーで弾けることだろう。
監督の初めてのメジャー作品であり、苦労もあったが、最も愛着のあることが、彼のハイ・テンションな語りで伝わってくる。
不安を埋めるために、彼は闘っているように思う。
さらに聴くべきは、老ギャングを演じた、P・B・Hの的確な言葉であろう。
若い監督の書いた脚本の中の「ジョン」は「生きていなかった」ので、監督と語り合い、「ジョン」のキャラクターを変え、
「私と彼の間に化学反応を起こさせる」ようにした、と言っている。
この映画、フィルム・ノワールの正統な系譜にあると思う。
フランスのジャン・ピエール・メルヴィル監督の「賭博師ボブ」を思い出した。
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