ラスト・ショー / ジェフ・ブリッジズ
ラスト・ショー
/ピーター・ボグダノビッチ
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全体の平均評価点: (5点満点)
(19)
解説・ストーリー
テキサスの小さな町アナリーンに、若者の社交場となっている映画館があった。そこに集まってくる若者、ソニーとデュアンはある日、恋人のことが原因で喧嘩別れしてしまう。そして数年後、朝鮮戦争に出征するために故郷に戻ったデュアンは、ソニーとの友情を取り戻し、かつての遊び場だった映画館へ赴くが……。「殺人者はライフルを持っている!」で正式にデビューしたP・ボグダノヴィッチの監督第2作。
テキサスの小さな町アナリーンに、若者の社交場となっている映画館があった。そこに集まってくる若者、ソニーとデュアンはある日、恋人のことが原因で喧嘩別れしてしまう。そして数年後、朝鮮戦争に出征するために故郷に戻ったデュアンは、ソニーとの友情を取り戻し、かつての遊び場だった映画館へ赴くが……。「殺人者はライフルを持っている!」で正式にデビューしたP・ボグダノヴィッチの監督第2作。
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「ラスト・ショー」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
テキサスの小さな町アナリーンに、若者の社交場となっている映画館があった。そこに集まってくる若者、ソニーとデュアンはある日、恋人のことが原因で喧嘩別れしてしまう。そして数年後、朝鮮戦争に出征するために故郷に戻ったデュアンは、ソニーとの友情を取り戻し、かつての遊び場だった映画館へ赴くが……。「殺人者はライフルを持っている!」で正式にデビューしたP・ボグダノヴィッチの監督第2作。
「ラスト・ショー」 の作品情報
「ラスト・ショー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ラスト・ショーの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
英:モノラル |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD12977 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
1人
|
0人
|
ラスト・ショーの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
英:モノラル |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD12977 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
1人
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ユーザーレビュー:19件
切ない話
十数年前、まだ20歳の頃、虫の好かない英語教師が勧めていた映画。
機会がなくて今回初めての鑑賞。
それぞれの思いと悲しさがズシンと伝わってくる。
狭いコミュニティの猥雑な雰囲気がキラリと光るちっぽけな暮らしを余計に際立たせる。何と言っても、ライオンサムがピカイチ。水辺で話した彼の思い出話は、いつまでも心に残るでしょう。
ダイナーの女将役の女優は、スティングにも出演していましたよね?
こんな人には思わず何でも話したくなってしまう。くわえタバコの似合うカッコいい女性だ。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
星三つは少なすぎ
50年代のテキサスの田舎町の青春物語。
アメリカとは状況が違いすぎますが、切なくて余韻を残すいい映画だと思います。
でも、あまり若い人向けではないかな。
年配の人の方がどっぷりと浸れると思います。
私は当然没入しました。
上映される映画も考え抜かれています。
E・パースティンがご本人、キャラともども大変魅力的でした。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
まさにノスタルジー
投稿日:2017/07/02
レビュアー:趣味は洋画
この映画ほど「ノスタルジー」、郷愁を感じさせる映画をあまり知らない。
1951年、テキサスの田舎町を舞台に、青春の終焉をノスタルジックに見せた「ラストショー」。
寂れていく町の姿と、失われていく青春の悲しみをダブらせながら、一つの時代の終わりを告げる感動のドラマである。
テキサスの小さな町アナリーン。高校生のソニー(ティモシー・ボトムズ)と親友デュアン(ジェフ・ブリッジス)にとって、町にたった一つしかない映画館は、恋人とデートできる唯一の場所だった。映画館の経営者サム(ベン・ジョンソン)は、西部時代のカウボーイの生き残りで、ソニーは彼に愛情と尊敬を抱いている。サムが急死した後、デュアンの恋人ジェイシー(シビル・シェパード)に翻弄されて2人の友情にひびが入ったが、デュアンが朝鮮戦争に出征することになった日、2人は閉館間近の映画館に出かける...
アメリカ開拓時代の夢の名残りを思わせる男、サムを演じたベン・ジョンソンがいい。
かつてジョン・フォードの西部劇の常連だったが、ニュー・シネマの波に呑まれかけ不遇の時代が続いていた。ところが、この「ラストショー」の監督であるピーター・ボグダノヴィッチがジョン・フォードの信奉者であったため、本作で老カウボーイ役に指名され、見事甦ったのだ。
そしてクロリス・リーチマン。
夫の教え子と不倫関係に陥るという、愛に飢えた寂しい中年の人妻役を好演、前述のベン・ジョンソンと共にアカデミー賞の助演賞を男女でそれぞれ受賞している。心理表現に優れた女優サンだ。
主役のティモシー・ボトムズやジェフ・ブリッジスがストーリーの中心となっているのは間違いないが、彼らを取り巻く共演陣の充実ぶりが、この映画の成功の下支えとなっている。
上述のベン・ジョンソン、クロリス・リーチマンに加え、スナックの気さくなおばさんを演じたアイリーン・ブレナン、ボトムズ兄弟の三男で、頭の弱いビリー少年を演じたサム・ボトムズ、さらにエレン・バースティン、クルー・ギャラガー、ランディ・クエイドといった曲者揃い。
忘れてならないのはシビル・シェパード。
御存じの諸兄は多かろう。本作で実質的なスクリーン・デビューを果たし、ボグダノヴィッチ監督との同棲生活を経験、その透き通るような瞳で見つめられると、若年だった吾輩も身震いしたものだ。
米TV「こちらブルームーン探偵社」での女社長役も忘れ難いが、何といっても76年「タクシー・ドライバー」の、白がよく似合う天使のような美女で、ロバート・デ・ニーロと共演した演技がキマっていた。
最後に、この映画に使われた音楽。
1951年〜52年にかけて流行した、ハンス・ウィリアムス、エディ・フィッシャー、トニー・ベネット、エディ・アーノルドなどのヒット曲が挿入されている。
冒頭、「ノスタルジー」と書いたのは、主演者を取り巻く充実した共演陣の素晴らしい演技、そして懐かしいヒット曲、ロバート・サーティースのカメラなど、「珠玉が融合して完成された映画」が「ノスタルジー」という言葉を引き寄せたからだ。
1971年の映画である。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
The Last Picture Show という名作
「地方のコミュニティーの方が人間関係を密に書ける。(東京をスタンダードにしたくないという気持ちがある)」
先頃、直木賞を受賞された辻村深月さんのこの言葉を聞き、思い浮かんだ一つが「ラストショー」だった。
原作者ラリー・マクマートリーと言う人は処女作の映画化「ハッド」〜近年では「ブローバックマウンテン」と、
ひたすらテキサスを中心とした西部を描いた作家、自ら脚本を担当した本作でマクマートリーの繊細な筆致は
鮮やかに映像で昇華された。
生活と言うより広義な、生きる事そのものがテキサスの田舎町と全てに於いて関わるというような
土地に深く根を張る人々の群像が徹底したパンフォーカスで生き生きと描かれる。
時に厳しく、時に切なく。しかし、それは諷刺である。
彼等にとってのスタンダードとは西部のこの小さな町にある。50年代初頭、国家の繁栄や朝鮮戦争期の
殺気立つ緊張とは別世界的な、しかし衰退の萌芽は地方からと言う風景である。
土地の風景に心の風景を重ねたフレームは国の風景のネガを捉えているかでもある。
ロバート・サーティーズのモノクロフィルムは一見以上の価値があるだろう。
(「市民ケーン」などの撮影グレッグ・トーランドのアシスタントを務めた為か、とても影響があると思う)
主人公が全てを喪失しつくすと幕は静かに引かれる。再生という情緒は皆無の、風景の映画であった。
ピーター・ボグダノヴィッチの語り継がれるべき一世一代の偉大な作品だと思う。
このレビューは気に入りましたか?
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ティモシーボトムズは今いずこ。
冒頭の砂埃舞うアメリカの田舎町のうらさびしいショットから印象的で白黒にしたのが大当たりです。ノスタルジックではあるが人生の不安
や希望や寂しさ等、人間の本質が見事に描写されている。ピーターボグダノビッチはこの頃本当いい映画を撮っていた。続く「おかしなおかしな大追跡」「ペーパームーン」と絶好調だったのが「ニッケルオデオン」からおかしくなってしまった。本作が本当素晴らしかったので残念で
ならない。主役2人のその後もまるでこの映画の様な人生の縮図を見ている様だ。ジェフ・ブリッジスは本作後も堅調にキャリアを重ね、ついに「クレイジーハート」でオスカーを手にした。対してティモシーボトムスは当時は「ジョニーは戦場に行った」「ペーパーチェイス」「暁の七人」
といい作品に出ていたのにいつの間にか消えてしまった。アメリカの素朴な青年というイメージで好きな俳優だった。今だったらマット・ディモンに少しかぶる。ついでだが「おもいでの夏」のゲーリークライムズも消えてしまったが、どうしているのだろう。
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ユーザーレビュー
切ない話
投稿日
2005/02/17
レビュアー
ビーバ
十数年前、まだ20歳の頃、虫の好かない英語教師が勧めていた映画。
機会がなくて今回初めての鑑賞。
それぞれの思いと悲しさがズシンと伝わってくる。
狭いコミュニティの猥雑な雰囲気がキラリと光るちっぽけな暮らしを余計に際立たせる。何と言っても、ライオンサムがピカイチ。水辺で話した彼の思い出話は、いつまでも心に残るでしょう。
ダイナーの女将役の女優は、スティングにも出演していましたよね?
こんな人には思わず何でも話したくなってしまう。くわえタバコの似合うカッコいい女性だ。
星三つは少なすぎ
投稿日
2005/05/05
レビュアー
いつも眠たい馬
50年代のテキサスの田舎町の青春物語。
アメリカとは状況が違いすぎますが、切なくて余韻を残すいい映画だと思います。
でも、あまり若い人向けではないかな。
年配の人の方がどっぷりと浸れると思います。
私は当然没入しました。
上映される映画も考え抜かれています。
E・パースティンがご本人、キャラともども大変魅力的でした。
まさにノスタルジー
投稿日
2017/07/02
レビュアー
趣味は洋画
この映画ほど「ノスタルジー」、郷愁を感じさせる映画をあまり知らない。
1951年、テキサスの田舎町を舞台に、青春の終焉をノスタルジックに見せた「ラストショー」。
寂れていく町の姿と、失われていく青春の悲しみをダブらせながら、一つの時代の終わりを告げる感動のドラマである。
テキサスの小さな町アナリーン。高校生のソニー(ティモシー・ボトムズ)と親友デュアン(ジェフ・ブリッジス)にとって、町にたった一つしかない映画館は、恋人とデートできる唯一の場所だった。映画館の経営者サム(ベン・ジョンソン)は、西部時代のカウボーイの生き残りで、ソニーは彼に愛情と尊敬を抱いている。サムが急死した後、デュアンの恋人ジェイシー(シビル・シェパード)に翻弄されて2人の友情にひびが入ったが、デュアンが朝鮮戦争に出征することになった日、2人は閉館間近の映画館に出かける...
アメリカ開拓時代の夢の名残りを思わせる男、サムを演じたベン・ジョンソンがいい。
かつてジョン・フォードの西部劇の常連だったが、ニュー・シネマの波に呑まれかけ不遇の時代が続いていた。ところが、この「ラストショー」の監督であるピーター・ボグダノヴィッチがジョン・フォードの信奉者であったため、本作で老カウボーイ役に指名され、見事甦ったのだ。
そしてクロリス・リーチマン。
夫の教え子と不倫関係に陥るという、愛に飢えた寂しい中年の人妻役を好演、前述のベン・ジョンソンと共にアカデミー賞の助演賞を男女でそれぞれ受賞している。心理表現に優れた女優サンだ。
主役のティモシー・ボトムズやジェフ・ブリッジスがストーリーの中心となっているのは間違いないが、彼らを取り巻く共演陣の充実ぶりが、この映画の成功の下支えとなっている。
上述のベン・ジョンソン、クロリス・リーチマンに加え、スナックの気さくなおばさんを演じたアイリーン・ブレナン、ボトムズ兄弟の三男で、頭の弱いビリー少年を演じたサム・ボトムズ、さらにエレン・バースティン、クルー・ギャラガー、ランディ・クエイドといった曲者揃い。
忘れてならないのはシビル・シェパード。
御存じの諸兄は多かろう。本作で実質的なスクリーン・デビューを果たし、ボグダノヴィッチ監督との同棲生活を経験、その透き通るような瞳で見つめられると、若年だった吾輩も身震いしたものだ。
米TV「こちらブルームーン探偵社」での女社長役も忘れ難いが、何といっても76年「タクシー・ドライバー」の、白がよく似合う天使のような美女で、ロバート・デ・ニーロと共演した演技がキマっていた。
最後に、この映画に使われた音楽。
1951年〜52年にかけて流行した、ハンス・ウィリアムス、エディ・フィッシャー、トニー・ベネット、エディ・アーノルドなどのヒット曲が挿入されている。
冒頭、「ノスタルジー」と書いたのは、主演者を取り巻く充実した共演陣の素晴らしい演技、そして懐かしいヒット曲、ロバート・サーティースのカメラなど、「珠玉が融合して完成された映画」が「ノスタルジー」という言葉を引き寄せたからだ。
1971年の映画である。
The Last Picture Show という名作
投稿日
2012/07/22
レビュアー
コリンスキー
「地方のコミュニティーの方が人間関係を密に書ける。(東京をスタンダードにしたくないという気持ちがある)」
先頃、直木賞を受賞された辻村深月さんのこの言葉を聞き、思い浮かんだ一つが「ラストショー」だった。
原作者ラリー・マクマートリーと言う人は処女作の映画化「ハッド」〜近年では「ブローバックマウンテン」と、
ひたすらテキサスを中心とした西部を描いた作家、自ら脚本を担当した本作でマクマートリーの繊細な筆致は
鮮やかに映像で昇華された。
生活と言うより広義な、生きる事そのものがテキサスの田舎町と全てに於いて関わるというような
土地に深く根を張る人々の群像が徹底したパンフォーカスで生き生きと描かれる。
時に厳しく、時に切なく。しかし、それは諷刺である。
彼等にとってのスタンダードとは西部のこの小さな町にある。50年代初頭、国家の繁栄や朝鮮戦争期の
殺気立つ緊張とは別世界的な、しかし衰退の萌芽は地方からと言う風景である。
土地の風景に心の風景を重ねたフレームは国の風景のネガを捉えているかでもある。
ロバート・サーティーズのモノクロフィルムは一見以上の価値があるだろう。
(「市民ケーン」などの撮影グレッグ・トーランドのアシスタントを務めた為か、とても影響があると思う)
主人公が全てを喪失しつくすと幕は静かに引かれる。再生という情緒は皆無の、風景の映画であった。
ピーター・ボグダノヴィッチの語り継がれるべき一世一代の偉大な作品だと思う。
ティモシーボトムズは今いずこ。
投稿日
2011/04/28
レビュアー
CCR
冒頭の砂埃舞うアメリカの田舎町のうらさびしいショットから印象的で白黒にしたのが大当たりです。ノスタルジックではあるが人生の不安
や希望や寂しさ等、人間の本質が見事に描写されている。ピーターボグダノビッチはこの頃本当いい映画を撮っていた。続く「おかしなおかしな大追跡」「ペーパームーン」と絶好調だったのが「ニッケルオデオン」からおかしくなってしまった。本作が本当素晴らしかったので残念で
ならない。主役2人のその後もまるでこの映画の様な人生の縮図を見ている様だ。ジェフ・ブリッジスは本作後も堅調にキャリアを重ね、ついに「クレイジーハート」でオスカーを手にした。対してティモシーボトムスは当時は「ジョニーは戦場に行った」「ペーパーチェイス」「暁の七人」
といい作品に出ていたのにいつの間にか消えてしまった。アメリカの素朴な青年というイメージで好きな俳優だった。今だったらマット・ディモンに少しかぶる。ついでだが「おもいでの夏」のゲーリークライムズも消えてしまったが、どうしているのだろう。
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