ロンゲスト・ヤード / バート・レイノルズ
ロンゲスト・ヤード
/ロバート・アルドリッチ
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(30)
解説・ストーリー
刑務所を舞台に、看守チームと囚人チームのフットボール対決を描いた傑作アクション。金持ち女の車を無断借用した事から刑務所送りになった元プロフットボール選手のクルー。そこの所長は看守たちのフットボール・チーム育成に勤しんでおり、クルーをそのコーチにしようとするが、要請を蹴ったクルーは苛酷な重労働に回されあらぬ虐待を受ける。怒り心頭に達したクルーは所長の命令をのみ、看守チームの練習台となる囚人チーム造りを始める……。
刑務所を舞台に、看守チームと囚人チームのフットボール対決を描いた傑作アクション。金持ち女の車を無断借用した事から刑務所送りになった元プロフットボール選手のクルー。そこの所長は看守たちのフットボール・チーム育成に勤しんでおり、クルーをそのコーチにしようとするが、要請を蹴ったクルーは苛酷な重労働に回されあらぬ虐待を受ける。怒り心頭に達したクルーは所長の命令をのみ、看守チームの練習台となる囚人チーム造りを始める……。
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「ロンゲスト・ヤード」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
刑務所を舞台に、看守チームと囚人チームのフットボール対決を描いた傑作アクション。金持ち女の車を無断借用した事から刑務所送りになった元プロフットボール選手のクルー。そこの所長は看守たちのフットボール・チーム育成に勤しんでおり、クルーをそのコーチにしようとするが、要請を蹴ったクルーは苛酷な重労働に回されあらぬ虐待を受ける。怒り心頭に達したクルーは所長の命令をのみ、看守チームの練習台となる囚人チーム造りを始める……。
「ロンゲスト・ヤード」 の作品情報
「ロンゲスト・ヤード」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ロンゲスト・ヤードの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
英語日本語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PDSV159 |
2004年02月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
|
0人
|
1人
|
ロンゲスト・ヤードの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
英語日本語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PDSV159 |
2004年02月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:30件
男の意地/人間の尊厳
投稿日:2017/12/16
レビュアー:さっちゃん
いやぁ、やっぱりアルドリッチ作品はいいですねぇ。確か、劇場で観てるから40年以上経つのかな。
アルドリッチ監督というと、どうもイメージ的には男くさい映画を撮る人というのが強いですね。
本作も、それこそマッチョで髭の(途中で落としてしまいますが)バート・レイノルズが元アメフトの花形選手で無茶苦茶をやって刑務所に入る男を演じているので、その方向の作品と言えましょう。
ここで、刑務所に入ったクルーを待っていたのが刑務所長のヘイズン(エディ・アルバート)とクナウアー看守長(エド・ローター)で、実は看守で編成したフットボール・チームを所長が州大会で優勝させたいがために裏で手をまわしてクルーを自分の刑務所に収監させたというのであります。
で、囚人の中から選手を選抜してフットボール・チームを編成し、練習台にするよう要請される訳です。有体に言えばかませ犬ということです。看守長は所長の目論見が気に食わない。自分たちで強くなれると考えています。三者三様の思惑があり、一度は所長の申出を断ったクルーも嫌がらせに負けて囚人チームの結成に向けて動き出します。
劇中で看守長のスパイとして使われている囚人もいれば、囚人の間でも人種対立があったり、そうした部分のドラマも物語に緊迫感を与えています。そういえばリチャード・キールがサムソンという囚人役で出てるのを今回、観なおしてみて気がつきました。この頃はディック・キールと名乗っていたようです。クルーが彼の名前を聞いて「髪を切らせるなよ。」なんて言うのは聖書ネタですね。
で、看守チーム対囚人チームの試合は、近隣の住民まで呼んで大々的に開催されます。そこで囚人チームは日頃の看守への恨みをここぞとばかりに荒っぽく看守チームにぶつけ、負傷者は続出、得点も囚人チームが優勢という展開。さすがに自らの肝いりで作り上げた看守チームが公衆の面前で負けるというのは我慢ならない所長はクルーに収監期間の延長をちらつかせてわざと負けるように命令します。
囚人チームへの看守チームの暴力をふるわせないという条件で一度は八百長試合を受け入れたクルーですが、それがやまないことに怒り、もう一度、本気で試合に臨みます。しかし、時間もあと僅か。最後のチャレンジは成功するかというところであらすじ紹介は終わり。
ここでクルーが、囚人仲間で所長に逆らって刑期が伸びた男に「その価値はあったか?」と質問する場面が印象的です。ためらいもなく「あったよ。」と帰ってきた答えでふっきれたように覚悟を決める。その瞬間のクルーは男の意地を超える人間の尊厳を取り戻すために試合に臨むことを決めたのだと思います。彼がフットボールを捨てたのも八百長疑惑のためでしたから、ここはギリギリゆずれない瀬戸際だったのだと思います。
今回、観てて気がついたのがスプリット・スクリーンて言いましたっけ、画面をいくつかに分割して同時進行している状況を観客に見せる手法です。アルドリッチ作品では同時期の『合衆国最後の日』、ロバート・ワイズ作品『アンドロメダ・・・』などでも使われた記憶がありますが、この時期のはやりでしょうか。一つ一つの絵は小さくなりますが同時進行というのが分かりやすいというメリットはあります。
そして、今回のバイプレーヤーで観るというテーマからいうと所長役のエディ・アルバートも看守長を演ったエド・ローターもうまい。最初はにこやかな好人物という印象をふりまいていた所長が、自分のチームが負けそうだとなると手段を択ばずクルーに圧力をかける。だんだん独裁者の仮面が剥がれてきます。一方の看守長は、最初は囚人を痛めつけることが楽しいみたいな雰囲気が、試合の途中で所長がクルーを脅して勝ちをゆずらせたことを知ってから変わっていきます。この二人の変化があるのでラストの爽快感が生まれたといっても過言ではないでしょう。
特に本作ではバート・レイノルズのニカッと笑った顔が印象的で、途中で死者も出たりしますが、全体に陽性の映画だと思いました。多分、監督のせいもあると思います。
さて、今回はブツの出番は少なかったのですが”趣味の時間”で締めくくりたいと思います。冒頭でクルーを捕まえにくる保安官(警察官かも)が抜くのは、70年代の定番、S&Wのリボルバーです。サイズから多分、357マグナムのM28ハイウェイパトロールマンでしょう。舞台が刑務所に移ってからは作業の見張りが持つショットガンとラストで看守長が持つM1カービンくらいでしょうか。M1カービンは30連弾倉をつけてますね。これはカッコいいです。
久しぶりにアルドリッチ作品を観返してみて、ちょっと興奮しております。これは未見の『ヴェラクルス』を借りねば。
(ykk1976さんの映画会 第85回)
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オスの掟
( ネタばれあり)
最近の統計によるとアメリカの刑務所収監者は約240万人。 日本のそれは6万人強。 人口が約3倍、また殺人や強盗などの凶悪犯罪の多さはあっても、やはり多い。 かつてのソ連は収容所列島と呼ばれたが、自由の国のはずのアメリカも刑務所国家であり、元囚人の有名人もけっこういるし、よって刑務所映画も『 アルカトラズからの脱出 』『 暴力脱獄 』など名作も多いし、ある意味スター男優の証のような感さえしてしまう。
バート・レイノルズはクリント・イーストウッドやスティーブ・マックイーンらと並んで70年代を代表するマネー・メイキング・スターでした。(テレビ出身のたたき上げというのも共通 )
『 脱出 』『 白熱 』やこの映画の後の『 トランザム7000 』や『 キャノン・ボール 』もありますが、全盛期の本作がやはり代表作といえましょうか。
所長役のエディ・アルバートと言えば、まず思い浮かぶのは『 ローマの休日 』でのカメラマン役ですが、他にも『 史上最大の作戦 』ではロバート・ミッチャムの副官役でしたし、ぼくらの世代はロバート・ワグナーと共演のテレビドラマ「 華麗な探偵ピート&マック 」というのがありました。 善人も悪役もできる演技派でしたね。
さて、看守長役のエド・ローター。 高校から大学にかけて、僕が一番映画館で映画を観ていた若い頃に見覚えた顔のバイプレーヤーで、演技賞とかにも無縁で有名でも何でもない俳優ですが、この鷲のようなキツい顔の禿げ頭観るとなんかなつかしい。
『 ダラスの熱い日 』『 ファミリー・プロット 』『 マジック 』とかに出てて、犯罪者か警官役が多い。 「 ER 」にも消防隊長役で何回か出てきて、うれしかったですね。
監督のロバート・アルドリッチは祖父が上院議員で、伯母がロックフェラー2世の最初の妻、金融や出版で成功した名門一族の出でしたが、大学は結局中退し、親戚のコネで映画界入りしたものの、一番下っ端の助監督からたたき上げという、まあ言えば落ちこぼれ。
その後のキャリアを見ていくと、チャップリンやルイス・マイルストン(『 西部戦線異状なし 』)の助監督だったし、カール・フォアマン、ジョゼフ・ロージーなど周囲の先輩、仲間は赤狩りで苦労した人たちだらけ。 本人自身は赤狩りに引っかからなかったけど、共和党系の有力なアルドリッチ一族の出というのもあったのかもしれない。 後年プロフィールから一族とのつながりを外そうとしましたし、このことは、生涯、世間からのはみ出し者を描く、反骨的な作品を続けていったことと無縁ではないように思います。
アルドリッチの作品は男の映画というか、オスの映画で、粗暴でバカ丸出しなんだけど、男として一目置かれる奴、男として軽蔑される奴はどんな奴かが明確で、へたれな僕でもやはりわかってしまうんですね。
自身けっこう卑劣な男で飼い犬だった看守長が、刑務所長に下す引導が男の世界の掟を表していて、演じたエド・ローターの印象が強烈に残った作品でした。
( ykk1976さんの映画会 第85回のレビュー )
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ロンゲストな潔さやヨシ。
投稿日:2017/12/15
レビュアー:ぴよさん
同種のドラマであるJ・ヒューストンの『勝利への脱出』と違い、アルドリッチ
はストーリー性を重視せずに、ただ男どもの不器用なぶつかり合いだけを描いた。
看守達との試合が何かに繋がるわけではなく、あるのは短絡的な感情の発露のみ。
プライドと呼ぶにはいささか安っぽい「男の意地」だけが、そこにある。虐げられ
馬鹿にされ続ける男達が、堂々と権力に抵抗出来るというだけで結束し、戦うのだ。
「愛する女のため」とか「社会正義のため」とか鼻白む動機は無い。「憎き奴らを
ぶっとばすため」だけ(笑)だ。なんて潔い。
だから、登場人物のどいつもがシンプルだ。それぞれの背景を説明すればドラマ
は深まるのだが、それをしない。アルドリッチは「グダグダと言い訳めいた設定は
しねぇぜ。コイツの顔を、目を見りゃわかるだろ」と言っているのだ。
刑務作業中に泥まみれで取っ組み合いした後に笑い出して仲間になるなんて、
本宮ひろ志か!と古いツッコミを入れたくなる。
刑務所長や看守長の人物像はそのまま『プリズンブレイク』でコピーされている。
まあ刑務所モノの典型だからだろうが。看守の医療記録を手に入れて、弱点を探る
なんて遊びも面白い。キーマンたるエド・ローター、劇中で価値観を変えるという
役割を与えられるのだが、それもラストでさりげなく見せるのみ。これ以上見せたら
甘ったるくなるというギリギリの線で演じてくれるのだ。
映画後半の試合シーンは、アルドリッチの遺作『カリフォルニア・ドールズ』を
彷彿とさせる。ロングの画を多様し、淡々と試合の全容を見せる。無骨だ。
アメリカ人にとってのアメフトは共通言語のようなもので、説明は不要なのだろう。
(おかげでルールに詳しくない観客は置いてきぼり)大体こういう場面では実況と
解説者に説明させるものだが、アメリカの観客には「分かる」のだ。その割り切りも
また潔い。
驚くべきはこういった「盛り上がる系」のシーンにも関わらずBGMがほとんど
流されないことだ。流れるのはただ、客の歓声と「ミーン・マシーン(=殺人戦車、
転じてチ○コのスラング)」の連呼だけ。最近の映画の様に仰々しいBGMを鳴らし
無理矢理盛り上げようとはしない。
いやいや、潔いったら。
(ykk1976さんの映画会・第85回)
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リメイク版を観る前に
投稿日:2006/08/25
レビュアー:ベイトン
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まずはこちらを観てみましょう。もうすぐNFLも開幕することだし
フットボール観戦は好きだけど、この作品のフットボールは私の知っているフットボールと多少違う。ゲームプランや戦術よりも、所長の思惑、看守長の面子、囚人(主人公)の立場等に主眼が置かれている。更に、囚人と看守がお互いを痛めつけることを目的としてプレイしているように見える。よって、ゲーム内でのパーソナル・ファール、アンネセサリー・ラフネスがとにかく多い上に、それに対して何のペナルティーもなし。グラウンドはほとんど無法地帯と化している。試合結果は予想通りだったが、私的にはなんか後味の悪いゲームだったな。
それと、約30年前の作品なので、ルールが今とちょっと違う。例えば、今ならTD+2Pコンバージョンで1回の攻撃シリーズで最大8点取れるけど、当時はTD後のエキストラポイントはFGでもTDでも1点だったと思う(記憶違いならごめんなさい)。よって、4Q残り5分で8点差ありながらTDを狙わなかったのは妥当な選択と言える(でもそのためにドロップゴールを選んだのは信じられない。普通はFGだろうが)
いよいよ9月。NFL開幕。今年こそコルツ頑張れ!(一体何の話だ)
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骨太男性用娯楽作品
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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男の映画を撮るロバートアルドリッチ。
本作もキャラが暑苦しくて最高だな。
こいつが撮る作品は2種類に分けられると思うんだが、本作は娯楽性が強い路線の方ね。
思ったよりも試合シーンの占める割合は多く、後半に入るとすぐに試合が始まるんだけど、“最後までテンション持つかなぁ”なんてのはいらないお世話だったみたい。
アルドリッチは心情よりも肉体の躍動が持ち味。
そこはさすがの力量で、最後まできっちりと楽しませてくれる。
ネタバレだけど、はっきり言って予想通りの展開で予想通りの作品なのね。
でもそれでここまで楽しませ、爽快さを感じさてくれるのは本当に大したもの。
娯楽作品はこうあるべきっていう手本の様な作品。
残念なのはもうちょっとおいらにアメフトの知識があれば・・という事。
知識ゼロでも楽しめるが、ルールや醍醐味なんかを知っていたら星5つだったかもね。
それとも逆にリアリティの無さが気になるのかな。
星★★★★☆ 骨太な男の映画が好きな方は是非どうぞ。
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ユーザーレビュー
男の意地/人間の尊厳
投稿日
2017/12/16
レビュアー
さっちゃん
いやぁ、やっぱりアルドリッチ作品はいいですねぇ。確か、劇場で観てるから40年以上経つのかな。
アルドリッチ監督というと、どうもイメージ的には男くさい映画を撮る人というのが強いですね。
本作も、それこそマッチョで髭の(途中で落としてしまいますが)バート・レイノルズが元アメフトの花形選手で無茶苦茶をやって刑務所に入る男を演じているので、その方向の作品と言えましょう。
ここで、刑務所に入ったクルーを待っていたのが刑務所長のヘイズン(エディ・アルバート)とクナウアー看守長(エド・ローター)で、実は看守で編成したフットボール・チームを所長が州大会で優勝させたいがために裏で手をまわしてクルーを自分の刑務所に収監させたというのであります。
で、囚人の中から選手を選抜してフットボール・チームを編成し、練習台にするよう要請される訳です。有体に言えばかませ犬ということです。看守長は所長の目論見が気に食わない。自分たちで強くなれると考えています。三者三様の思惑があり、一度は所長の申出を断ったクルーも嫌がらせに負けて囚人チームの結成に向けて動き出します。
劇中で看守長のスパイとして使われている囚人もいれば、囚人の間でも人種対立があったり、そうした部分のドラマも物語に緊迫感を与えています。そういえばリチャード・キールがサムソンという囚人役で出てるのを今回、観なおしてみて気がつきました。この頃はディック・キールと名乗っていたようです。クルーが彼の名前を聞いて「髪を切らせるなよ。」なんて言うのは聖書ネタですね。
で、看守チーム対囚人チームの試合は、近隣の住民まで呼んで大々的に開催されます。そこで囚人チームは日頃の看守への恨みをここぞとばかりに荒っぽく看守チームにぶつけ、負傷者は続出、得点も囚人チームが優勢という展開。さすがに自らの肝いりで作り上げた看守チームが公衆の面前で負けるというのは我慢ならない所長はクルーに収監期間の延長をちらつかせてわざと負けるように命令します。
囚人チームへの看守チームの暴力をふるわせないという条件で一度は八百長試合を受け入れたクルーですが、それがやまないことに怒り、もう一度、本気で試合に臨みます。しかし、時間もあと僅か。最後のチャレンジは成功するかというところであらすじ紹介は終わり。
ここでクルーが、囚人仲間で所長に逆らって刑期が伸びた男に「その価値はあったか?」と質問する場面が印象的です。ためらいもなく「あったよ。」と帰ってきた答えでふっきれたように覚悟を決める。その瞬間のクルーは男の意地を超える人間の尊厳を取り戻すために試合に臨むことを決めたのだと思います。彼がフットボールを捨てたのも八百長疑惑のためでしたから、ここはギリギリゆずれない瀬戸際だったのだと思います。
今回、観てて気がついたのがスプリット・スクリーンて言いましたっけ、画面をいくつかに分割して同時進行している状況を観客に見せる手法です。アルドリッチ作品では同時期の『合衆国最後の日』、ロバート・ワイズ作品『アンドロメダ・・・』などでも使われた記憶がありますが、この時期のはやりでしょうか。一つ一つの絵は小さくなりますが同時進行というのが分かりやすいというメリットはあります。
そして、今回のバイプレーヤーで観るというテーマからいうと所長役のエディ・アルバートも看守長を演ったエド・ローターもうまい。最初はにこやかな好人物という印象をふりまいていた所長が、自分のチームが負けそうだとなると手段を択ばずクルーに圧力をかける。だんだん独裁者の仮面が剥がれてきます。一方の看守長は、最初は囚人を痛めつけることが楽しいみたいな雰囲気が、試合の途中で所長がクルーを脅して勝ちをゆずらせたことを知ってから変わっていきます。この二人の変化があるのでラストの爽快感が生まれたといっても過言ではないでしょう。
特に本作ではバート・レイノルズのニカッと笑った顔が印象的で、途中で死者も出たりしますが、全体に陽性の映画だと思いました。多分、監督のせいもあると思います。
さて、今回はブツの出番は少なかったのですが”趣味の時間”で締めくくりたいと思います。冒頭でクルーを捕まえにくる保安官(警察官かも)が抜くのは、70年代の定番、S&Wのリボルバーです。サイズから多分、357マグナムのM28ハイウェイパトロールマンでしょう。舞台が刑務所に移ってからは作業の見張りが持つショットガンとラストで看守長が持つM1カービンくらいでしょうか。M1カービンは30連弾倉をつけてますね。これはカッコいいです。
久しぶりにアルドリッチ作品を観返してみて、ちょっと興奮しております。これは未見の『ヴェラクルス』を借りねば。
(ykk1976さんの映画会 第85回)
オスの掟
投稿日
2017/12/15
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり)
最近の統計によるとアメリカの刑務所収監者は約240万人。 日本のそれは6万人強。 人口が約3倍、また殺人や強盗などの凶悪犯罪の多さはあっても、やはり多い。 かつてのソ連は収容所列島と呼ばれたが、自由の国のはずのアメリカも刑務所国家であり、元囚人の有名人もけっこういるし、よって刑務所映画も『 アルカトラズからの脱出 』『 暴力脱獄 』など名作も多いし、ある意味スター男優の証のような感さえしてしまう。
バート・レイノルズはクリント・イーストウッドやスティーブ・マックイーンらと並んで70年代を代表するマネー・メイキング・スターでした。(テレビ出身のたたき上げというのも共通 )
『 脱出 』『 白熱 』やこの映画の後の『 トランザム7000 』や『 キャノン・ボール 』もありますが、全盛期の本作がやはり代表作といえましょうか。
所長役のエディ・アルバートと言えば、まず思い浮かぶのは『 ローマの休日 』でのカメラマン役ですが、他にも『 史上最大の作戦 』ではロバート・ミッチャムの副官役でしたし、ぼくらの世代はロバート・ワグナーと共演のテレビドラマ「 華麗な探偵ピート&マック 」というのがありました。 善人も悪役もできる演技派でしたね。
さて、看守長役のエド・ローター。 高校から大学にかけて、僕が一番映画館で映画を観ていた若い頃に見覚えた顔のバイプレーヤーで、演技賞とかにも無縁で有名でも何でもない俳優ですが、この鷲のようなキツい顔の禿げ頭観るとなんかなつかしい。
『 ダラスの熱い日 』『 ファミリー・プロット 』『 マジック 』とかに出てて、犯罪者か警官役が多い。 「 ER 」にも消防隊長役で何回か出てきて、うれしかったですね。
監督のロバート・アルドリッチは祖父が上院議員で、伯母がロックフェラー2世の最初の妻、金融や出版で成功した名門一族の出でしたが、大学は結局中退し、親戚のコネで映画界入りしたものの、一番下っ端の助監督からたたき上げという、まあ言えば落ちこぼれ。
その後のキャリアを見ていくと、チャップリンやルイス・マイルストン(『 西部戦線異状なし 』)の助監督だったし、カール・フォアマン、ジョゼフ・ロージーなど周囲の先輩、仲間は赤狩りで苦労した人たちだらけ。 本人自身は赤狩りに引っかからなかったけど、共和党系の有力なアルドリッチ一族の出というのもあったのかもしれない。 後年プロフィールから一族とのつながりを外そうとしましたし、このことは、生涯、世間からのはみ出し者を描く、反骨的な作品を続けていったことと無縁ではないように思います。
アルドリッチの作品は男の映画というか、オスの映画で、粗暴でバカ丸出しなんだけど、男として一目置かれる奴、男として軽蔑される奴はどんな奴かが明確で、へたれな僕でもやはりわかってしまうんですね。
自身けっこう卑劣な男で飼い犬だった看守長が、刑務所長に下す引導が男の世界の掟を表していて、演じたエド・ローターの印象が強烈に残った作品でした。
( ykk1976さんの映画会 第85回のレビュー )
ロンゲストな潔さやヨシ。
投稿日
2017/12/15
レビュアー
ぴよさん
同種のドラマであるJ・ヒューストンの『勝利への脱出』と違い、アルドリッチ
はストーリー性を重視せずに、ただ男どもの不器用なぶつかり合いだけを描いた。
看守達との試合が何かに繋がるわけではなく、あるのは短絡的な感情の発露のみ。
プライドと呼ぶにはいささか安っぽい「男の意地」だけが、そこにある。虐げられ
馬鹿にされ続ける男達が、堂々と権力に抵抗出来るというだけで結束し、戦うのだ。
「愛する女のため」とか「社会正義のため」とか鼻白む動機は無い。「憎き奴らを
ぶっとばすため」だけ(笑)だ。なんて潔い。
だから、登場人物のどいつもがシンプルだ。それぞれの背景を説明すればドラマ
は深まるのだが、それをしない。アルドリッチは「グダグダと言い訳めいた設定は
しねぇぜ。コイツの顔を、目を見りゃわかるだろ」と言っているのだ。
刑務作業中に泥まみれで取っ組み合いした後に笑い出して仲間になるなんて、
本宮ひろ志か!と古いツッコミを入れたくなる。
刑務所長や看守長の人物像はそのまま『プリズンブレイク』でコピーされている。
まあ刑務所モノの典型だからだろうが。看守の医療記録を手に入れて、弱点を探る
なんて遊びも面白い。キーマンたるエド・ローター、劇中で価値観を変えるという
役割を与えられるのだが、それもラストでさりげなく見せるのみ。これ以上見せたら
甘ったるくなるというギリギリの線で演じてくれるのだ。
映画後半の試合シーンは、アルドリッチの遺作『カリフォルニア・ドールズ』を
彷彿とさせる。ロングの画を多様し、淡々と試合の全容を見せる。無骨だ。
アメリカ人にとってのアメフトは共通言語のようなもので、説明は不要なのだろう。
(おかげでルールに詳しくない観客は置いてきぼり)大体こういう場面では実況と
解説者に説明させるものだが、アメリカの観客には「分かる」のだ。その割り切りも
また潔い。
驚くべきはこういった「盛り上がる系」のシーンにも関わらずBGMがほとんど
流されないことだ。流れるのはただ、客の歓声と「ミーン・マシーン(=殺人戦車、
転じてチ○コのスラング)」の連呼だけ。最近の映画の様に仰々しいBGMを鳴らし
無理矢理盛り上げようとはしない。
いやいや、潔いったら。
(ykk1976さんの映画会・第85回)
リメイク版を観る前に
投稿日
2006/08/25
レビュアー
ベイトン
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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まずはこちらを観てみましょう。もうすぐNFLも開幕することだし
フットボール観戦は好きだけど、この作品のフットボールは私の知っているフットボールと多少違う。ゲームプランや戦術よりも、所長の思惑、看守長の面子、囚人(主人公)の立場等に主眼が置かれている。更に、囚人と看守がお互いを痛めつけることを目的としてプレイしているように見える。よって、ゲーム内でのパーソナル・ファール、アンネセサリー・ラフネスがとにかく多い上に、それに対して何のペナルティーもなし。グラウンドはほとんど無法地帯と化している。試合結果は予想通りだったが、私的にはなんか後味の悪いゲームだったな。
それと、約30年前の作品なので、ルールが今とちょっと違う。例えば、今ならTD+2Pコンバージョンで1回の攻撃シリーズで最大8点取れるけど、当時はTD後のエキストラポイントはFGでもTDでも1点だったと思う(記憶違いならごめんなさい)。よって、4Q残り5分で8点差ありながらTDを狙わなかったのは妥当な選択と言える(でもそのためにドロップゴールを選んだのは信じられない。普通はFGだろうが)
いよいよ9月。NFL開幕。今年こそコルツ頑張れ!(一体何の話だ)
骨太男性用娯楽作品
投稿日
2006/01/28
レビュアー
雲黒斎
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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男の映画を撮るロバートアルドリッチ。
本作もキャラが暑苦しくて最高だな。
こいつが撮る作品は2種類に分けられると思うんだが、本作は娯楽性が強い路線の方ね。
思ったよりも試合シーンの占める割合は多く、後半に入るとすぐに試合が始まるんだけど、“最後までテンション持つかなぁ”なんてのはいらないお世話だったみたい。
アルドリッチは心情よりも肉体の躍動が持ち味。
そこはさすがの力量で、最後まできっちりと楽しませてくれる。
ネタバレだけど、はっきり言って予想通りの展開で予想通りの作品なのね。
でもそれでここまで楽しませ、爽快さを感じさてくれるのは本当に大したもの。
娯楽作品はこうあるべきっていう手本の様な作品。
残念なのはもうちょっとおいらにアメフトの知識があれば・・という事。
知識ゼロでも楽しめるが、ルールや醍醐味なんかを知っていたら星5つだったかもね。
それとも逆にリアリティの無さが気になるのかな。
星★★★★☆ 骨太な男の映画が好きな方は是非どうぞ。
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- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
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B ポストに返却
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※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
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