クィーン / ヘレン・ミレン
クィーン
/スティーヴン・フリアーズ
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(171)
解説・ストーリー
離婚後も絶大な人気を誇ったダイアナ元皇太子妃の突然の事故死という事態に直面し、その対応に苦慮する英国王室の内幕に迫る実録政治ドラマ。予期せぬ悲劇に国民が悲嘆する中、適切な対処を怠りマスコミの非難の矢面に立たされ苦悩を深めるエリザベス女王と、新首相として国民からの信頼獲得を必要としていたトニー・ブレアがそれぞれの思惑を胸にこの政治的難局を乗り切るまでを赤裸々に描き出す。エリザベス女王役にヘレン・ミレン、ブレア首相役には「アンダーワールド」のマイケル・シーン。監督は「ハイ・フィデリティ」「ヘンダーソン夫人の贈り物」のスティーヴン・フリアーズ。
離婚後も絶大な人気を誇ったダイアナ元皇太子妃の突然の事故死という事態に直面し、その対応に苦慮する英国王室の内幕に迫る実録政治ドラマ。予期せぬ悲劇に国民が悲嘆する中、適切な対処を怠りマスコミの非難の矢面に立たされ苦悩を深めるエリザベス女王と、新首相として国民からの信頼獲得を必要としていたトニー・ブレアがそれぞれの思惑を胸にこの政治的難局を乗り切るまでを赤裸々に描き出す。エリザベス女王役にヘレン・ミレン、ブレア首相役には「アンダーワールド」のマイケル・シーン。監督は「ハイ・フィデリティ」「ヘンダーソン夫人の贈り物」のスティーヴン・フリアーズ。
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「クィーン」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
離婚後も絶大な人気を誇ったダイアナ元皇太子妃の突然の事故死という事態に直面し、その対応に苦慮する英国王室の内幕に迫る実録政治ドラマ。予期せぬ悲劇に国民が悲嘆する中、適切な対処を怠りマスコミの非難の矢面に立たされ苦悩を深めるエリザベス女王と、新首相として国民からの信頼獲得を必要としていたトニー・ブレアがそれぞれの思惑を胸にこの政治的難局を乗り切るまでを赤裸々に描き出す。エリザベス女王役にヘレン・ミレン、ブレア首相役には「アンダーワールド」のマイケル・シーン。監督は「ハイ・フィデリティ」「ヘンダーソン夫人の贈り物」のスティーヴン・フリアーズ。
「クィーン」 の作品情報
「クィーン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
クィーンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
104分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
AVBF28023 |
2007年10月24日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
26枚
|
2人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
クィーンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
104分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
AVBF28023 |
2007年10月24日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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26枚
|
2人
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|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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ユーザーレビュー:171件
感情と義務の折り合い
投稿日:2007/10/14
レビュアー:キャップ
自分の意志を伝えてみたい、という冒頭の場面の女王の言葉が
リフレインのように最後にまた聞こえて来る気がした。
女王は、王室はtabula rasa(白い板)のようなところがある。
Should I follow my passion or my heart?
One of my friends wrote to me last time,
well, I answered, why don't you follow your heart and soul!
女王は自分の心のおもむくままに発言し行動することを
時に自制しているようだった。
制限された自己表現の中で
相手を(特にブレア首相を)魅了する、
精神的な、静謐な泉のような魅力と
その魅力を理解するものとの静かな交流を興味深く観た。
あるKorean Hip Hopの歌詞で「人生はまるで1巻の本」という詞があったが
女王の人生も1巻の本のよう。
ただ、その本のページにはうす紙がのっていて文字は読みにくい。
あるいはあぶり出しでしかその文字は読めない...
彼女の良さはわかりやすくないから。なかなか伝わらないから。
遠くから見るとただぼんやりと真っ白な本のように見えてしまうかもしれない、tabula rasaのように。
王室のシーンは35mm、ブレア首相の登場するシーンは16mmで撮りコントラストを持たせた、というのが興味深い。
『ヘンダーソン夫人の贈り物』に続いてStephen Frears監督によるOld Roseのような英国女性の魅力を知った。
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どこまでが真実?
投稿日:2007/10/05
レビュアー:ゆみゆみ
ダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなったっていう報道を見た時は、なんだか悲しかった。
別にすっごく好きだったとか、憧れてたとかいうのはないんだけどねぇ。
その美しさも、地雷撤去を身を張って訴える姿も、恵まれない子供に微笑みかける姿も、
それは人の心を掴み、世界の注目の的となり、愛される所以だからかなぁ。
当時、イギリス王室の沈黙の一週間があったってのは、あまり記憶してないんだけど、
その裏側に迫った実録映画ということで、興味深く観られた。
ダイアナとエリザベス女王との確執は、ニュースで知ってたから、
そういう先入観で観てたけど、エリザベス女王には彼女なりの信念があっての
凛とした行動だったってのが、見て取れる。
何気に、ブレア首相もかなりデキた人として描かれてる。
あれが真実だったら、デキすぎた首相だよw
そう考えると、本当にどこまでが真実で、どこからが脚色なのかがわからない。
あたしは、真に受けちゃう人なので、今回は疑り深く観ましたよぉ〜
かと言って、どこまで真実を描いてるかなんて、結局のところわからないんだけど。
俳優陣もみんなご本人たちに似てる人たちを起用してて、特にチャールズ!
後姿が激似でしたよぉ〜二度見しちゃったもんねww
ヘレン・ミレンも話し方までかなり近づけてて、凄いね。
故人ぢゃない人物を真似るってけっこう大変だと思うもの。しかも女王だしね。
何故、ダイアナは亡くなったのか、その真相に迫る番組も相次いで放送されてたけど、
結局のところ謎を残したままだよね。
この映画でもそこを明らかにしてくれるわけぢゃないので、悶々としたままだ。
「放っておいて」と最後の一言を残して逝ってしまったダイアナの気持ちはどんなものだったんだろうなぁ。
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イギリスで過ごした日々を思い出した
投稿日:2007/10/05
レビュアー:ちんとん
ダイアナ妃が亡くなった時、私はイギリスの郊外に住んでいた。静かな場所だった。日曜日はさらに静かで、ときおり乗馬を楽しむ人が通るパカパカというのんびりとした蹄の音が響くだけのようなところだった。
ところが、その日は、一度もその音が響かなかった。地域全体が静まりかえっていた。
朝、教会から出て来たブレア首相へのインタビューは、外国人の私から見ても胸を打つものだった。普段通っている教会から出てきたところにマイクを向けられ、即席に語った言葉のように思えた。
日本を離れる少し前に体験した昭和天皇の亡くなる前の年末の町の風景と重なった。
宮殿の前ばかりでなく、小さな町々のタウンセンターも人々が花束を持ち寄り、飾られていった。当時の私は、タブロイド版まで細かくチェックしていたので、国中の白い花が売り切れて、緊急輸入したという小さな記事まで見つけ出して読んだ。
あの日のこと、あの頃のことすべてが一気に蘇ってくるような映画だった。女王が望み、「どこへ行ってしまったのか」と嘆いた、静かに、騒がずに悲しむ良識ある英国人というものを、肌で感じながら過ごした日々のことを思い出した。
いろいろな感情が渦巻いたできごとを、この映画はきれいにまとめている。エリザベス女王の描き方も、ブレア首相の描き方も、すべてギリギリセーフなところで止めている。この描き方なら、イギリス国民は受け入れるだろう。
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天命 と 民意 のはざまで
( ネタばれあり )
本作の主人公は先ごろ亡くなられた英国女王エリザベス二世。
70年に及ぶ治世で女王最大の危機だったと今や回顧される、1997年のダイアナ元皇太子妃の突然の死に際して王室の対応が政治問題化した件、の舞台裏を描いています。
僕の感覚では、日本で今上天皇( この表現自体若い世代は知らないかもしれない )を騒動の当事者として描く映画はちょっと考えにくいし、いくら開かれた王室とはいうものの『 ミニオンズ 』など描き方などいささか「 不敬 」ではないかと考えてしまいます。
本作、公開時にも戸惑いを感じたのが正直なところです。
皇太子の元妻、将来の国王の生母と言えど離婚して王室を離れて一般人となったのですから、法律やしきたりに即して言うと王室と政府が国家的葬儀を行うのはおかしいともいえるのですが、政治は生もので、民衆の公人への思い、故人への思いは、一旦沸き起こって感情の嵐となると、それを鎮め国をまとめるのは大変です。
この一件を通してイギリスという国を深く描き、また君主制というのも掘り下げて描いていますね。
監督は『 マイ・ビューティフル・ランドレッド 』『 マダム・フローレンス 夢見るふたり 』などのスティーヴン・スピアーズ。
脚本は『 ラストキング・オブ・スコットランド 』『ブーリン家の姉妹 』『 フロスト × ニクソン 』などのピーター・モーガン。
エリザベス女王を演じたのは、ヘレン・ミレン。 本作によりアカデミー主演女優賞受賞。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で、叙勲され今やデイム( 男性のサーに相当 )の名女優だが、父親がロシア革命で亡命した貴族とは知りませんでした。
トニー・ブレア首相を演じたのは『 フロスト × ニクソン 』などのマイケル・シーン。
スコットランドのバルモラル城や、女王は朝バグパイプの生演奏で目覚める、など逝去のニュースで報じられたことがらが出てきますね。
興味深いのは女王と新首相の初体面の儀式で、ブレアが女王の前にひざまずいて行われるのですが、ブレアが就任の許可を求めて女王が返事するのではなく、女王が就任を要請してブレアが返事することですね。 返事する側が受け身、求める側に意思があり主体性があるということで、細かい形式的なことですが、儀式やしきたりははっきり決まっているんですね。
また核のボタンを押すかどうかの権限は首相にあり、「 君臨すれども統治せず 」、権威と権力の分立が描かれていて、特にアメリカなどの観客にうまく説明されています。
エリザベス二世の70年の治世は決して順風満帆ではなかった。
むしろイギリスは第二次世界大戦には勝利したものの、植民地を次々に失い国力も国際的な地位も低下した。
また反王室、反英的な政治的立場から敵視され、夫フィリップの叔父ルイス・マウントバッテン伯はIRA暫定派から暗殺されたし、女王自身も訪問先の旧植民地の原住民から男性器露出の侮辱を受けるなど、公然と罵倒、中傷、批判されたこともたびたびあった。
ユニオンジャックを背負うって大変だと思います。
それでもお人柄なのでしょう。 女王は「 もってる人 」で、即位の翌年にはヒラリーのエベレスト征服が朗報となったし、ロンドン・オリンピックの開会式でダニエル・クレイグとの登場は世界中を沸かせたし、逝去の後の虹は話題になりました。
大英帝国からコモンウェルスへの緩やかな着地は、威厳があり敬愛された女王の存在なくしてはなかったことです。
君主制は今後ますますむずかしくなってくるでしょう。 階級制度の頂点の特権階級であることは間違いなく、そのことへの批判は避けられない。
しかしイギリスをはじめとした立憲君主制の国と比べて、共和制、あるいは人民共和国の政体の国が、必ずしも民主的で平和を愛し人権を尊重するとは言い難いのではないでしょうか。
フランス革命の後にはナポレオン、ドイツ帝国の後にはヒトラー、ロシア革命の後にはレーニン、スターリンが現れました。 絶対的な権威を打倒した権力は、それを正当化するだけの絶対的な権威になろうとするのではないでしょうか。
「 政治とは演劇。 民衆は観客であり、かつ出演者でもある。 」のならば、また君主制を古典劇、共和制を現代劇とするなら、演劇スタイルそのものには優劣はなく、どういった演劇をいかに演じていくか。 命を吹き込んでいくかでしょう。
エリザベス二世は、イギリスのイメージを作ってきた、国民とともに物語を紡いできたアイコンであり、大往生でした。
あらためて、エリザベス女王二世陛下のご冥福をお祈りします。
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
チャーミングなヘレン・ミレン
投稿日:2013/08/16
レビュアー:趣味は洋画
1997年8月30日深夜、ダイアナ元皇太子妃がパパラッチとの激しいカーチェイスの末、交通事故に遭う。 そして翌31日、朝5時。ロイヤルファミリーに伝えられたダイアナ死亡の知らせ。 本作は、突然の事態に直面し、その対応に苦慮する英国王室の内幕に迫る実録政治ドラマである。 特に女王エリザベス2世(H・ミレン)が、国民とマスコミの矢面に立たされて苦悩する様が見事に描かれ、ミレンは威厳の中にもユーモアを失わないチャーミングな女性としての女王を熱演し、米アカデミー賞主演女優賞を獲得している。
ダイアナ元妃の遺体を王室機で連れ戻すことに関するチャールズ皇太子(アレックス・ジェニングス)と女王の意見の食い違い、一民間人となっていたダイアナ元妃死去に対し、公式声明をしない女王に対するマスコミの反応など、報道されている事柄を如実にストーリーの中に織り込み、視聴者を、まるで王室の中を垣間見れる心理状態にさせているところは心憎い演出である。
シルヴィア・シムズが出演時72歳にして、クィーン・マザー(皇太后)役で出演。 今や名優となったジェームス・クロムウェルは女王の夫、フィリップ殿下役で登場。
それにしても...である。 悲しい事故から10年も経てない2006年に、しかも、女王エリザベス2世、ブレア元首相、それぞれ表舞台で御活躍の最中、よくもこのような映画を製作したものだ、と感心せざるをえない。
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ユーザーレビュー
感情と義務の折り合い
投稿日
2007/10/14
レビュアー
キャップ
自分の意志を伝えてみたい、という冒頭の場面の女王の言葉が
リフレインのように最後にまた聞こえて来る気がした。
女王は、王室はtabula rasa(白い板)のようなところがある。
Should I follow my passion or my heart?
One of my friends wrote to me last time,
well, I answered, why don't you follow your heart and soul!
女王は自分の心のおもむくままに発言し行動することを
時に自制しているようだった。
制限された自己表現の中で
相手を(特にブレア首相を)魅了する、
精神的な、静謐な泉のような魅力と
その魅力を理解するものとの静かな交流を興味深く観た。
あるKorean Hip Hopの歌詞で「人生はまるで1巻の本」という詞があったが
女王の人生も1巻の本のよう。
ただ、その本のページにはうす紙がのっていて文字は読みにくい。
あるいはあぶり出しでしかその文字は読めない...
彼女の良さはわかりやすくないから。なかなか伝わらないから。
遠くから見るとただぼんやりと真っ白な本のように見えてしまうかもしれない、tabula rasaのように。
王室のシーンは35mm、ブレア首相の登場するシーンは16mmで撮りコントラストを持たせた、というのが興味深い。
『ヘンダーソン夫人の贈り物』に続いてStephen Frears監督によるOld Roseのような英国女性の魅力を知った。
どこまでが真実?
投稿日
2007/10/05
レビュアー
ゆみゆみ
ダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなったっていう報道を見た時は、なんだか悲しかった。
別にすっごく好きだったとか、憧れてたとかいうのはないんだけどねぇ。
その美しさも、地雷撤去を身を張って訴える姿も、恵まれない子供に微笑みかける姿も、
それは人の心を掴み、世界の注目の的となり、愛される所以だからかなぁ。
当時、イギリス王室の沈黙の一週間があったってのは、あまり記憶してないんだけど、
その裏側に迫った実録映画ということで、興味深く観られた。
ダイアナとエリザベス女王との確執は、ニュースで知ってたから、
そういう先入観で観てたけど、エリザベス女王には彼女なりの信念があっての
凛とした行動だったってのが、見て取れる。
何気に、ブレア首相もかなりデキた人として描かれてる。
あれが真実だったら、デキすぎた首相だよw
そう考えると、本当にどこまでが真実で、どこからが脚色なのかがわからない。
あたしは、真に受けちゃう人なので、今回は疑り深く観ましたよぉ〜
かと言って、どこまで真実を描いてるかなんて、結局のところわからないんだけど。
俳優陣もみんなご本人たちに似てる人たちを起用してて、特にチャールズ!
後姿が激似でしたよぉ〜二度見しちゃったもんねww
ヘレン・ミレンも話し方までかなり近づけてて、凄いね。
故人ぢゃない人物を真似るってけっこう大変だと思うもの。しかも女王だしね。
何故、ダイアナは亡くなったのか、その真相に迫る番組も相次いで放送されてたけど、
結局のところ謎を残したままだよね。
この映画でもそこを明らかにしてくれるわけぢゃないので、悶々としたままだ。
「放っておいて」と最後の一言を残して逝ってしまったダイアナの気持ちはどんなものだったんだろうなぁ。
イギリスで過ごした日々を思い出した
投稿日
2007/10/05
レビュアー
ちんとん
ダイアナ妃が亡くなった時、私はイギリスの郊外に住んでいた。静かな場所だった。日曜日はさらに静かで、ときおり乗馬を楽しむ人が通るパカパカというのんびりとした蹄の音が響くだけのようなところだった。
ところが、その日は、一度もその音が響かなかった。地域全体が静まりかえっていた。
朝、教会から出て来たブレア首相へのインタビューは、外国人の私から見ても胸を打つものだった。普段通っている教会から出てきたところにマイクを向けられ、即席に語った言葉のように思えた。
日本を離れる少し前に体験した昭和天皇の亡くなる前の年末の町の風景と重なった。
宮殿の前ばかりでなく、小さな町々のタウンセンターも人々が花束を持ち寄り、飾られていった。当時の私は、タブロイド版まで細かくチェックしていたので、国中の白い花が売り切れて、緊急輸入したという小さな記事まで見つけ出して読んだ。
あの日のこと、あの頃のことすべてが一気に蘇ってくるような映画だった。女王が望み、「どこへ行ってしまったのか」と嘆いた、静かに、騒がずに悲しむ良識ある英国人というものを、肌で感じながら過ごした日々のことを思い出した。
いろいろな感情が渦巻いたできごとを、この映画はきれいにまとめている。エリザベス女王の描き方も、ブレア首相の描き方も、すべてギリギリセーフなところで止めている。この描き方なら、イギリス国民は受け入れるだろう。
天命 と 民意 のはざまで
投稿日
2022/09/27
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり )
本作の主人公は先ごろ亡くなられた英国女王エリザベス二世。
70年に及ぶ治世で女王最大の危機だったと今や回顧される、1997年のダイアナ元皇太子妃の突然の死に際して王室の対応が政治問題化した件、の舞台裏を描いています。
僕の感覚では、日本で今上天皇( この表現自体若い世代は知らないかもしれない )を騒動の当事者として描く映画はちょっと考えにくいし、いくら開かれた王室とはいうものの『 ミニオンズ 』など描き方などいささか「 不敬 」ではないかと考えてしまいます。
本作、公開時にも戸惑いを感じたのが正直なところです。
皇太子の元妻、将来の国王の生母と言えど離婚して王室を離れて一般人となったのですから、法律やしきたりに即して言うと王室と政府が国家的葬儀を行うのはおかしいともいえるのですが、政治は生もので、民衆の公人への思い、故人への思いは、一旦沸き起こって感情の嵐となると、それを鎮め国をまとめるのは大変です。
この一件を通してイギリスという国を深く描き、また君主制というのも掘り下げて描いていますね。
監督は『 マイ・ビューティフル・ランドレッド 』『 マダム・フローレンス 夢見るふたり 』などのスティーヴン・スピアーズ。
脚本は『 ラストキング・オブ・スコットランド 』『ブーリン家の姉妹 』『 フロスト × ニクソン 』などのピーター・モーガン。
エリザベス女王を演じたのは、ヘレン・ミレン。 本作によりアカデミー主演女優賞受賞。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で、叙勲され今やデイム( 男性のサーに相当 )の名女優だが、父親がロシア革命で亡命した貴族とは知りませんでした。
トニー・ブレア首相を演じたのは『 フロスト × ニクソン 』などのマイケル・シーン。
スコットランドのバルモラル城や、女王は朝バグパイプの生演奏で目覚める、など逝去のニュースで報じられたことがらが出てきますね。
興味深いのは女王と新首相の初体面の儀式で、ブレアが女王の前にひざまずいて行われるのですが、ブレアが就任の許可を求めて女王が返事するのではなく、女王が就任を要請してブレアが返事することですね。 返事する側が受け身、求める側に意思があり主体性があるということで、細かい形式的なことですが、儀式やしきたりははっきり決まっているんですね。
また核のボタンを押すかどうかの権限は首相にあり、「 君臨すれども統治せず 」、権威と権力の分立が描かれていて、特にアメリカなどの観客にうまく説明されています。
エリザベス二世の70年の治世は決して順風満帆ではなかった。
むしろイギリスは第二次世界大戦には勝利したものの、植民地を次々に失い国力も国際的な地位も低下した。
また反王室、反英的な政治的立場から敵視され、夫フィリップの叔父ルイス・マウントバッテン伯はIRA暫定派から暗殺されたし、女王自身も訪問先の旧植民地の原住民から男性器露出の侮辱を受けるなど、公然と罵倒、中傷、批判されたこともたびたびあった。
ユニオンジャックを背負うって大変だと思います。
それでもお人柄なのでしょう。 女王は「 もってる人 」で、即位の翌年にはヒラリーのエベレスト征服が朗報となったし、ロンドン・オリンピックの開会式でダニエル・クレイグとの登場は世界中を沸かせたし、逝去の後の虹は話題になりました。
大英帝国からコモンウェルスへの緩やかな着地は、威厳があり敬愛された女王の存在なくしてはなかったことです。
君主制は今後ますますむずかしくなってくるでしょう。 階級制度の頂点の特権階級であることは間違いなく、そのことへの批判は避けられない。
しかしイギリスをはじめとした立憲君主制の国と比べて、共和制、あるいは人民共和国の政体の国が、必ずしも民主的で平和を愛し人権を尊重するとは言い難いのではないでしょうか。
フランス革命の後にはナポレオン、ドイツ帝国の後にはヒトラー、ロシア革命の後にはレーニン、スターリンが現れました。 絶対的な権威を打倒した権力は、それを正当化するだけの絶対的な権威になろうとするのではないでしょうか。
「 政治とは演劇。 民衆は観客であり、かつ出演者でもある。 」のならば、また君主制を古典劇、共和制を現代劇とするなら、演劇スタイルそのものには優劣はなく、どういった演劇をいかに演じていくか。 命を吹き込んでいくかでしょう。
エリザベス二世は、イギリスのイメージを作ってきた、国民とともに物語を紡いできたアイコンであり、大往生でした。
あらためて、エリザベス女王二世陛下のご冥福をお祈りします。
チャーミングなヘレン・ミレン
投稿日
2013/08/16
レビュアー
趣味は洋画
1997年8月30日深夜、ダイアナ元皇太子妃がパパラッチとの激しいカーチェイスの末、交通事故に遭う。 そして翌31日、朝5時。ロイヤルファミリーに伝えられたダイアナ死亡の知らせ。 本作は、突然の事態に直面し、その対応に苦慮する英国王室の内幕に迫る実録政治ドラマである。 特に女王エリザベス2世(H・ミレン)が、国民とマスコミの矢面に立たされて苦悩する様が見事に描かれ、ミレンは威厳の中にもユーモアを失わないチャーミングな女性としての女王を熱演し、米アカデミー賞主演女優賞を獲得している。
ダイアナ元妃の遺体を王室機で連れ戻すことに関するチャールズ皇太子(アレックス・ジェニングス)と女王の意見の食い違い、一民間人となっていたダイアナ元妃死去に対し、公式声明をしない女王に対するマスコミの反応など、報道されている事柄を如実にストーリーの中に織り込み、視聴者を、まるで王室の中を垣間見れる心理状態にさせているところは心憎い演出である。
シルヴィア・シムズが出演時72歳にして、クィーン・マザー(皇太后)役で出演。 今や名優となったジェームス・クロムウェルは女王の夫、フィリップ殿下役で登場。
それにしても...である。 悲しい事故から10年も経てない2006年に、しかも、女王エリザベス2世、ブレア元首相、それぞれ表舞台で御活躍の最中、よくもこのような映画を製作したものだ、と感心せざるをえない。
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