ウォレスとグルミット　野菜畑で大ピンチ！

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たくさん出てくる豚鼻のウサギがなんともかわいらしいです。

映画は「危機一髪」でおなじみの、朝起きてから朝食までのオートマティックな仕掛けで始まります。これぞニック・パークです。

この映画の特徴は、何と言ってもクレイアニメとは思えないほどのスピード感で、今回もスピード感あふれる追いかけっこを存分に見せてくれます。

大ウサギをグルミットが車で追いかけ、巣穴の中まで引き摺られていくシーンが圧巻。土の中を引きずられて走っていく間にフロントガラスに落ち葉や土や人形までもがぶつかってきて、それをワイパーで左右に振りはらいながら進んでいくシーンは、息をつめて見入ってしまいました。

それと、クライマックスでの遊園地の飛行機での追いかけっこ。
途中でコインが切れてしまい、二匹で小銭を探すところは笑えます。

一言もしゃべりませんが表情豊かなグルミットのウォレスへの深い愛情は、見ていて切なくなるほどです。

日本でアニメと言うと漫画を連想するが、イギリスでanimationと言うと、人形劇を指すことが多い。「サンダーバード」は日本でもよく知られているが、テレビCMも日本のように芸能人を登場させるのではなく、パペットを使って結構おカネをかけて丁寧に作ったりする。「ウォレスとグルミット」では、そうした英国のお家芸とも言うべき人形劇の伝統が生きている。それにCG技術が加わり、粘土の人形でここまでやるか、という緻密な作品に仕上がっている。顔のデフォルメは、有名人そっくりの人形が登場するBBCの風刺コメディ、Spitting Imageを思わせる。イヌのグルミットがジェームス・ボンドのような身振りでウサギを追跡するところなんかも、英国人らしいユーモアのセンスが感じられる。うちの３歳児にも大ウケ。

ウォレスとグルミットシリーズは見逃せない。何度観ても大好き！
わがまま自分勝手の飼い主と、実に良くできた飼い犬。
けれどウォレスのグルミットに寄せる信頼は厚く、グルミットのウォレスに寄せる愛情は深い！
いつもこのシリーズを見るときは吹き替え版で観てしまいますが、欽ちゃんのおとぼけ吹き替えがなんともはまっていて「和みます〜」

息子から「クレイアニメって、粘土だから、ひとつひとつのシーンを作るのにかなりの手間と時間がかかるんだって。すごいよねぇ」と聞き、興味を持ちました。

初めてウォレスとグルミットをみたのですが、面白かったです。大人も子どもも十分楽しめるストーリーと仕上がりでした。
ウォレスの声、どこかで聞いたことあるなぁ・・・と気になっていたのですが、途中で萩本欽一だと気づきました。珍しいですね。ほのぼのとした雰囲気にぴったりでした。

それにしても、今回はうさぎがたくさん出来て、満足、満足。
（巨大化したウサギは全然可愛くなかったけど・・）
また、愛犬グルミットの賢さと勇気とご主人思いの優しさに
ファンになりました。
他の作品も借りてみようと思います。

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ウォレスとグルミットの４作目。前作までは、全て３０分程度の作品だったが今回は１時間１５分ぐらいある。昔好きだったころに、何かのテレビ番組で、粘土で作られているため、１日に２秒しか製作できないようなことを言っていた。前作と同じような製作人数であるならば、この作品に、（７５分×６０秒）÷２秒で、約６年もかかることになる！触り心地のよさそうな温かみのある粘土細工に、ＣＧとは一味違った趣がある。

　野菜の大きさを競うコンテストに向けて、農作物をむさぼるウサギ達をウォレスとグルミットが得意の工作で片付けていくところから話は始まる。ウォレスのドジな発明によって、巨大なお化けウサギが誕生してしまうのだが、実はそのお化けウサギはウォレスだったとは！ちょっとしたサスペンス漂うあたりがとても良い。ウォレスが大ウサギになってしまうので、毎度のコトながら犬のグルミットが大活躍。いや、今回ほどグルミットが活躍したことはなかっただろう、主役はグルミットである。

　これまでの作品にはたいてい有名な昔の映画のパロディを取り入れているのだが、今回はキングコングであった。大ウサギのウォレスが恋をしている女性を抱えて建物の屋上に登るあたり。最後のグルミットのアクションはとても爽快である。困難に直面するたびに、臨機応変に状況を把握して辺りのモノを使用していく様も見所のひとつ。

　ロボット、羊、ペンギンと前作までのキャラクターは非常に愛くるしかったのに対して、このウサギはいまいち。特に、ウォレスの変身するウサギはあまりかわいくない。登場キャラクターにもう少し、前作のように愛情を注いで製作してもらいたかった。それから、時間の長さが逆に気になった。前作は３０分でも、見終えると、あたかも１時間半のアクション映画を観たかのような凝縮感があったのに、時間が長くなった分、全体を通して内容が薄くなってしまった感じがする。もとい、よくありがちなアクション・ハリウッド映画の流れのようになってしまったのが残念。しかしながら、一番気に入らなかったのは、最後にウォレスが生き返るところである。巨大ウサギからもとの姿に戻り息絶えてしまうかのように見えたのに、ウォレスの好物のチーズを目の前に持ってきて蘇生させるとはなんともお粗末である。

まとめ
７０点。つめが甘い。３０分の名作で十分だったのに。