ミュージアム−序章−

『ミュージアム』の本編と一緒に届きました。
リストでは『ミュージアム』よりもずっと下位に登録していて、『ミュージアム-序章−』の上にはレンタル確立100％の新作が数作あったのに・・・です。
予約リストから自動的に発送してくれているハズなのですが、今回はどうも機械が今流行りの“忖度”をして発送した気がしています。（笑）
さて、本作ですが、イントロにある通り『ミュージアム』のアナザーストーリー。
というよりも全く別物（監督もキャストも全然違う。）と言った方が正しいでしょう。
本作での刑は“親子愛の刑”でした。
本編での「幼女樹脂詰め殺人事件」は出てきますが、当該事件を取材するジャーナリストとその娘に起きた出来事が描かれています。
56分と短いので一応最後まで観ましたが、何だか損しちゃった気分です。

連続猟奇殺人の犯人・カエル男と刑事の対決を描いた作品が、本編である「ミュージアム」です。
「序章」では、カエル男が本編の予行演習として犯した犯罪「親子愛の刑」が描かれています。

ビデオ・ジャーナリスト九堂は「真実のためならでっち上げもする」という、
目的のためなら手段を択ばない男。
彼は「幼女樹脂詰め殺人は冤罪であり、真犯人は別にいる！」と主張していた。
この事件の真犯人はカエル男であり、彼は予行演習の標的として九堂を選ぶ。
カエル男に娘を誘拐された九堂は、彼に命じられるまま、非道な犯罪を犯していく…

監督は白石晃士。面白い作品を撮っているのですが、本作は…涙…
白石監督作品によく見られるＰＯＶ作品です。
九堂のビデオカメラ、スマホ、部屋や車内の監視カメラの映像が、カエル男に送信されます…
超展開もなく、ただただ非道な犯罪実況を見せられて、早送りしました。

白石監督のミューズ（男だけど）宇野祥平がいい味を出していたのだけが救い。
深夜の山道を改造ワンボックス車で通りかかった不逞の輩をリアルに演じています。
彼が出ているシーンは、白石監督っぽかったです。

私が『ミュージアム』を鑑賞するきっかけになった作品です。
本編と同時にレンタルしてきた妻が、本編はなんとかグロッキーになりながらも鑑賞できたものの、
本作品は白旗をあげたことから、その意思を引き継いで鑑賞した次第。

時間は56分と短いのですが、耐力の無い方にはツライ作品です。

劇場版本編との関連性が薄いのでどちらから鑑賞しても問題無いのですが、
劇場版で気分を害した方にはかなりハードルが高いかと思います。

映倫をパスする為に妥協せざるを得なかった原作者が本当に描きたかったであろう
”カエル男の芸術作品”を白石監督によって映像化することにのみ注力した作品なのかも。
ですので、ほとんどの方は気分を害するだけの作品なのではないでしょうか。

原作は未読ですが、本編の方は観ております。きっとオリジナルのミュージアムとは関係のない作品だと思った方がよろしいのかと！
ただ人をいたぶって殺すような胸糞映画が観たい時にはぜひどうぞ！本編と違って全員死にます！

序章？これは　映画本編と分けて考えても　いいでしょう。
犯人のひととなりがわかるわけでもなく　本編で画けなかった凄惨な殺人方法を　1つ
書いただけ……。
多分、見ていて気分が悪くなる人も多いと思います。
本編が気に入った人も　見る必要はないんじゃないかな？