世界一キライなあなたに

エミリア・クラークの愛くるしい表情に心惹かれる･･！サム・クラフリンの、エミリア・クラーク演じる主人公へ向ける眼差しがイケメン･･･！
そして、泣きました･･･。
受け入れるには時間が足りなすぎる、愛する人の複雑な想いに向き合う主人公の気持ちを考えると、本当に切なく苦しく涙が止まりませんでした。
また、二人を取り囲む家族が、表現は其々だけれど愛する気持ちに溢れていて、心温まりました。

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気になってて気になってて、ようやく鑑賞。
素直に「秀作」と呼べる作品でした。

ちゃらちゃらした恋愛しかしてないのに、恋愛した気分になっている世の人達にぜひ観てほしい作品。
近年、すぐにSNSで得意げに晒し、くだらない事ですぐ暴言を吐く(それを美徳と感じている)人達が「人間」を学べる作品。

まず、舞台となる町の背景が本当に美しい。それが印象的でした。
絵に描いたような景色を次々に楽しめます。
ヒロイン「ルイーザ」が何故世話役を引き受ける事になったのかも的確に伝えられ、ストレスなく本題に惹き込まれます。
ちょくちょく登場するファミリーとのやりとりもコミカルで上手くエッセンスに。
何と言ってもルイーザの性格とファッションセンスが本当に愛らしいし好印象。

同時に、大富豪の青年実業家「ウィル」が何故半身不随になったのかもとても明確に纏められていてダレない。
「自分の物じゃなくなった自分の身体」に絶望し、意固地になり、死ばかりを渇望する彼の心意が本当に切なかった。
そりゃそうなるよなー、そう思うよなー、そう言いたくなるよなー
そんな感じ。
不謹慎な表現かもですが、知能は健全なのに身体の自由が利かない。些細な事が命取りになる…本当に遣り切れないだろうなあって。歯痒さしかないだろうなあって。
今までの完璧な人生が一変し、サポートがないと食事さえ出来ない。
そんなウィルの心意をフォロー出来ず、単なる「ワガママ」として捉えたからか、おそらく多数の世話役が辞めていったのだろう。
そこに来たのがルイーザ。

拒まれても拒まれても諦めず、時には挫折しながらも誠心誠意サポートする彼女に、いつしかウィルの心は緩和していく。

「僕が今、君をどうしたいかわかるか…っ？」
そう切なげに発したウィルが印象的でした。


ウィルが選んだ最期、ルイーザに託した手紙。
こういう選択肢もあるんだなと教わりました。これはこれで互いにきっとハッピーエンドなんだろうなって。

とにかくウィルとルイーザの関係が切なくて美しい作品。



オススメ度 100%

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障害者の安楽死を扱った問題作。
勝手にハッピーエンドを予想してたら裏切られました。
でもバッドエンドでもないと思う不思議で考えさせられる結末。

もし自分がウィルの立場だったらと想像してしまう。
僕でもウィルと同じ決断しそうだな〜。
賛否両論あるでしょうが、
死を否定する人は健常者に多いと思われます。
辛い治療やリハビリ、気持ちは想像を超えるでしょうね。

最初、無愛想だったウィルが、少しずつルーに心を開いていくのは嬉しい。

テーマは重いが、泣かずに笑顔で見送る彼女に救われた

邦題が意味わからん。

８０点

２０１８年２月
この２月からドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に
ドはまりしておりまして
２か月で６シーズンを観終わり
もっともっとの渇望が止まらないほどに面白い。
その物語に登場する我らがカリーシ（女王）が
映画にも出演しているということで
レンタル開始当初はノーマークだったこの作品を
鑑賞してみることにしました。

エミリー・クラーク
今一番お気に入りかもしれません。
ドラマでの金髪で
野望に燃えるキリリとした女王姿とは
正反対な表情の豊かさ
サイコロのようにコロコロ変わります。
そのどれもが愛らしく
なんかほっこりします。
そしてカラフル・ファッション・モンスターないでたち
ちょいダサ感すこぶるその姿が
これまたなんかイイなと思わせる（笑）
ルイーザ（エミリー）のイメージに合ってました。
エミリー目当てで観たので
まさかこんな物語だったとは・・・という意外性
ジャケットからもうイメージできるような
ハッピーエンドを頭の中に思い浮かべての鑑賞でしたが
色々と考えさせられる内容でした。
この結末には賛否両論あるだろうし
障害に携わる人から否が多いのも頷けます。
イメージ悪く取られても仕方がないですからね。
人は「生きたくない」と思った時に
どういう選択を取るべきなのか
頭ごなしに否定するだけでいいのだろうか
これまでがそうだったから
これからもそうなんだ、という理論は
それ自体が暴力である可能性はないか
様々な事が複雑さを増し
多様的な選択肢が広がる現代社会で
自分の最後をどのようにして決めるか
という問題も
これまで以上に深く見つめ直し
それを理解する土壌を育てなければいけないのかもしれません。
いつだって決める方は速いのです。
選択して投げるピッチャー
その思いをちゃんと受け止められるキャッチャー
そうありたいものですね。
中々難しいんですが

ゲーム・オブ・スローンズ小ネタ
ドラマの中では対立構図にある２人が
まさかの協力関係に！
エミリーとウィルの父親を演じたチャールズ・ダンスです。
おおおおお！！！！
ターガリエンとラニスターが仲良くしてる！！
と、ひとり興奮（笑）

邦題のタイトルがマッチしていない、ラブコメ作品かと思ったらそうではなくなかなか心温まる作品である。
重篤な障碍者の自殺ほう助あるいは安楽死をテーマにした作品で結末に対しては当然賛否両論があるのは当たり前だと思う。
大富豪の息子で自身も実業家であり何不自由なくというよりも恵まれ過ぎた環境にあったウイルが事故で脊髄損傷の重傷を負い、四肢が完全にマヒした車椅子生活、しかし言語機能や脳は正常、彼は周囲に対して心を閉ざしてしまう。
そんな彼の介護役というより励まし役として両親に雇われた明るい女性ルー、契約期間は6ケ月、これがエンディングへの伏線となっている。
彼女は親身になってウイルに接し、なんとか彼の心を開こうと努力を重ね、いつしかウイルも少しずつ心を開いてゆく。
ルーは積極的に彼を外に連れ出し、自分の家族に会わせたり、なるべく多くの人と交流させようと懸命につくす。
そして二人は恋に落ちて行く。
ウイルが大富豪の息子で四肢完全マヒという絶望的に状態にありながらも手厚い看護を受け、彼女はともかく彼の精神的な支えになっていればよいという状態であったから恋に落ちてしまったのだろうか、もし彼が裕福でなくもっと肉体的な介護という負担がルーにかかっていたら、こうなったかどうかちよっと考えてしまう。
ルーという女性を得たものの、ウイルの絶望感は変わらない、あるいは彼女の存在がよりそれを深めたのかもしれない。
事故に合う前とのギヤップがあまりにも大きすぎる、ウイルは独白する。
「君になにもしてやれない。君の裸を見たって僕はどうすることもできない」
この絶望感が永遠に続くのであれば、生に対する意欲が薄れてもしかたない事だと思う。
私はウイルの決意を尊重したい。
勿論本人は体を動かすこともできないのだから法的、倫理的にいろいろと問題はあろう。
しかし人には生きる権利もあれば死ぬ権利もあると思うのだが、、、。