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男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】
男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】
男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】 / 渥美清
男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】
/山田洋次
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(10)
解説・ストーリー
“寅次郎の憧れの人”ファン投票で第1位に輝いた吉永小百合をマドンナに迎えた人気シリーズ劇場版第9弾。北陸で出会った3人娘のひとり・歌子に想いを寄せる寅次郎だが、彼女は小説家の父親と恋人の狭間で悩んでいた。
“寅次郎の憧れの人”ファン投票で第1位に輝いた吉永小百合をマドンナに迎えた人気シリーズ劇場版第9弾。北陸で出会った3人娘のひとり・歌子に想いを寄せる寅次郎だが、彼女は小説家の父親と恋人の狭間で悩んでいた。
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「男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
“寅次郎の憧れの人”ファン投票で第1位に輝いた吉永小百合をマドンナに迎えた人気シリーズ劇場版第9弾。北陸で出会った3人娘のひとり・歌子に想いを寄せる寅次郎だが、彼女は小説家の父親と恋人の狭間で悩んでいた。
「男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】」 の作品情報
「男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】」 のシリーズ作品
最新巻情報
男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】のシリーズ商品
男はつらいよ 柴又慕情
“寅次郎の憧れの人”ファン投票で第1位に輝いた吉永小百合をマドンナに迎えた人気シリーズ劇場版第9弾。北陸で出会った3人娘のひとり・歌子に想いを寄せる寅次郎だが、彼女は小説家の父親と恋人の狭間で悩んでいた。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
108分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DA9509 |
2004年10月23日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚 |
0人 |
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男はつらいよ 柴又慕情 HDリマスター版 【第9作】
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第9弾がデジタルリマスター版で復活。北陸で出会った3人娘のひとり・歌子に想いを寄せる寅次郎だが、彼女は小説家の父親と恋人の狭間で悩んでいた。マドンナ役として登場するのは若き日の吉永小百合。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
108分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DB8509 |
2008年11月27日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1枚 |
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男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】のシリーズ商品
男はつらいよ 柴又慕情
作品詳細を開く
- 収録時間:
108分
- 字幕:
日本語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
- レイティング:
- 記番:
DA9509
- レンタル開始日:
2004年10月23日
- 在庫枚数
4枚
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“寅次郎の憧れの人”ファン投票で第1位に輝いた吉永小百合をマドンナに迎えた人気シリーズ劇場版第9弾。北陸で出会った3人娘のひとり・歌子に想いを寄せる寅次郎だが、彼女は小説家の父親と恋人の狭間で悩んでいた。
男はつらいよ 柴又慕情 HDリマスター版 【第9作】
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- 収録時間:
108分
- 字幕:
日本語英語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
- レイティング:
- 記番:
DB8509
- レンタル開始日:
2008年11月27日
- 在庫枚数
1枚
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国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第9弾がデジタルリマスター版で復活。北陸で出会った3人娘のひとり・歌子に想いを寄せる寅次郎だが、彼女は小説家の父親と恋人の狭間で悩んでいた。マドンナ役として登場するのは若き日の吉永小百合。
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ユーザーレビュー:10件
ツボにはまる――たぶん 8.1km地点
何が可笑しいって、寅さんと3人娘が写真を撮る場面が可笑しい。寅さんの「バター!」と言う絶妙な間合い、吉永小百合さんのリアクション、サイコーだった。初めて本作品を観た時は、笑い転げてしまった。見事にツボにはまった。「あの時は子供だったからなぁー」と思っていたが、久しぶりに今回観てみて、やはり大笑いしてしまった。(笑)
このギャグは1作目で御前様が披露していた。本シリーズでは繰り返し使われるギャグや啖呵、売り口上がある。さしづめ「バター!」も、その一つだろう。人はお気に入りを繰り返す動物だ。だから、寅さんやタコ社長が同じセリフを口にするのは当然のことかも知れない。
ただ、本作品の「バター!」は、アドリブが撮影現場でウケたから採用した――、そんな感じに見える。それくらい自然な感じだった。
本作品には、そういうノリの良さが随所に見られる。おそらくこの流暢な語り口は、シリーズの中でも屈指の一本だろう。
さくらと博が家を建てる決意をしたので、おいちゃんとおばちゃんは“とらや”の二階を人に貸すことにした。少しでも費用の足しになれば、という優しい心遣いだった。しかし、久しぶりに帰って来た寅さんは、軒先にぶら下がった“貸間あり”の札を見て激怒する。「お前の帰る場所はないよ」と言われたのと同じだ、と言う。皆がなだめるが腹の虫はおさまらない。とうとう口がすぎて、皆を傷つけてしまう。いたたまれなくなった寅さんは再び旅に出る。
その旅先で、寅さんは舎弟の昇と再会する。2人で楽しく盛り上がったが、一夜明けてみると昇は先に旅立っており、寅さんは、またもや独りになったしまう。そんな時、友達同士で旅をしていた3人の女性と出会う。その中の1人、どこか陰のある歌子に寅さんは惹かれてしまう。――というお話し。
おそらく、本作品のテーマは“孤独”だと思う。“幸せとは何か”と問うてはいるが、表現されているのは“孤独”だ。冒頭から札を見て疎外された気持ちになって周囲に牙をむく寅さんの姿は、普段、ひとりで旅をしている孤独感をまざまざと観客に見せつけていた。彼は、博やさくらにもヒドい言い様をするが、それほど自分が帰る場所を求めていた証しでもある。帰るべき場所とは、あたたかい家庭であり、それが“幸せ”であることを物語っている。本作品は、あの場面だけでテーマのすべてを物語っていた。
マドンナを演じるのは、吉永小百合さん。少し憂いを帯びた顔立ちが、歌子という孤独な女性を見事に体現していた。父と娘だけの家庭、小説家の父との冷たい関係に悩み、女友達と旅行をしていても心の底から楽しめない。抗うでもなく主張するわけでもなく、日々積み重なる孤独にたえている姿は、寅さんとは対照的だ。片や赤ん坊のように泣いて喚いて欲しがる男、片や悩みながらたえる女。見事な脚本だと思った。
この2人が出会ったのだから、何か起きないわけがない。(笑) 寅さんは自分と同じものを歌子にみつけて幸せにしてやりたいと願う。それは、とりもなおさず、自分の幸せを願うことでもある。けれど、歌子は自分の幸せのために父親と別れる道を選ぶ。男と女の違いと言えば、それまでだが、いつものごとく立つ瀬のないのは寅さんだった。寅さんの恋愛が成就しないのは、男と女が解りあえないのと同じように、宿命であるような気がした。こうして振り返ってみると、なかなか残酷な映画だ。(山田洋次監督の映画は、多かれ少なかれいつも残酷だけどね)
山田監督の細部にまで行き届いた演出のことや、出演者の素晴らしい演技のことなど、いろいろ書きたいことは山ほどあるが、長くなりそうなのでこの辺りでやめておこう。シリーズの中には人気のある作品も多いが、個人的には本作品が一番好きだ。おそらく脚本に名を連ねる朝間義隆さんのセンスと、山田洋次監督の演出のセンスが見事にハマっているからだろう。初期の代表作と言える。
これを見逃すのは勿体ないので是非とも多くの方に観ていただきたい。オススメ!
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
みなさん絶好調です。
あらためて旧作を見直し中なのですが、9作めである今作あたりは、渥美さんをはじめ出演者が役柄にぴったりのお年頃でもあり、生気があふれているというか、シリーズのお決まりごとができあがりつつもまだ勢いがあってとても好きです。
それにしても、このシリーズを通しての「マドンナ」はやはり倍賞さんですね。
本作のような初期の作品を見るとつくづくそう思います。
ゲストの女優さんを立てつつも、ちょっとしたカットカットでもっていかれるようにできてます。
特典映像のボツシーンも深いな〜。
このレビューは気に入りましたか?
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源公
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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@寅の帰郷。「貸間あり」の下げ札を見て驚き、江戸屋の前に座り込んでしまう。
源公が現われて、寅となにやら話しているが、寅を怒らせて追いかけられる。
麦藁帽子に青いTシャツ。腰に手ぬぐいをぶら下げている。
寅とサクラが話しながら参道を歩いているのを源公が見ている。
A寅が旅先の金沢から帰ってくる。
江戸川の土手を歩いていると、源公が河川敷で白い大きな犬と戯れている。
「アニキ〜!」と手を振る。
犬と一緒に土手を登ろうとするが、源公は登りきれずにひっくり返る。
B寅が題経寺に上がりこんで御前様と話をしている。
庭掃除をしていた源公が覗きにくる。
寅が御前様から庭掃除の仕事をもらうことになる。
C寅と源公、掃除もせずに題経寺の廊下を滑って遊んでいる。
御前様に怒鳴られて、寅が「クビ」のジェスチャーをする。
源公がニヤッと笑うと、寅の手が飛ぶ。「ビシャッ!」
源公は頭に手ぬぐいを巻いている。
D日曜日、江戸川で寅と歌子と源公が三人で遊んでいる。
源公、逆立ちなどしてはしゃいでいる。
寅と源公がとらやに帰ってくる。
博から「きみ、そろそろ鐘を撞く時間だぞ。」言われてあわてて帰っていく。
E夜、寅と歌子がお寺の脇を通ると、ヘルメット姿の源公が覗いている。
寅と歌子が話をしているときも覗きにきて、寅に石を投げられて逃げて行く。
源公は物陰に隠れて寅の失恋を見ている。
歌子「あ、また流れ星。」
源公も一緒に空をみる。
F高見順吉が江戸川の土手を帰っていくのを見送るさくらと満男。
そばで源公が犬と散歩している。
このレビューは気に入りましたか?
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端然と扇の要を演じる宮口精二
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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前作は、なんとも切ない話だったが、本作は一転して、ほのぼのとした楽しい作品になっていて、とらや一家の屈託のない楽しい演技が印象的だ。
結婚後3年経った博とサクラ夫婦が家を建てようということになり、寅の部屋を貸間にしようという話から映画は始まる。
山田洋次監督の処女作「二階の他人」は、新婚間もない夫婦が家を建てたものの家計が赤字になってしまうので、2階を他人に貸すという話だが、新婚間もない夫婦が一戸建てを持つということが当時としては一般的だったとは思えない。
寅は「ケッ、10年がとこ早いよ、おめえ。」と毒づいたが、むしろそれが普通の感覚だったんじゃないのかな?
第6作の純情編でも、いきなり博の独立話が出てきたりして、どうも博君は少し独立心が強すぎるきらいがある。
焼き茄子好きの苦労人の博のことだから、そんな思いに駆られるのも無理はないのかもしれないのだが・・・
幸福はあくまでも自分の手でつかむしかないことを知っている博だった。
いよいよ本作で、宮口精二さんの登場だ。
TV版「あにいもうと」で、ほとんどしゃべらないのになんとも存在感のある漁師を演じていたのを思い出すが、ここでも一人娘・歌子(吉永小百合)の幸せを祈る口下手な親父を演じている。
父は、娘の結婚相手を気に入っていない。
娘には感じ取れないなにかを感じ取っているのだ。
しかし歌子は、自分の幸福は自分の手で掴み取るしかないことを悟る。
たとえそれが、どんなにはかない願いであったとしても。
江戸川の土手で語り合う寅とサクラ。
「ほらみな、あんな雲になりてえんだよ。」
そんな男がいたっていいじゃないかと思わせるような、優しく温かい日差しに包まれた作品である。
このレビューは気に入りましたか?
0人の会員が気に入ったと投稿しています
第9作
投稿日:2007/11/15
レビュアー:ケチケチ
「慕情」とは名ばかりの第9作です。「慕情」という酒が「水くさい酒」ならまだ許せもしますが、「酒くさい水」ですから、これが劇場でなく酒場なら『金返せ!』と本気で暴れるところです。
起承転結の承は、「寅を中心としたバラエティ」「吉永小百合のプロモーション」「金沢・福井の観光ビデオ」で9割ほどを形成するわけですから、これではドラマになるわけがありません。
作品を作ろうとして失敗するならまだしも、頭から制作側は作品を作るつもりなど無いんですね。『どんな映画も見て損はない』というのが持論ですが、これは酷すぎます。「金返せ!」「時間返せ!」と叫びたくなります。
0点。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ツボにはまる――たぶん 8.1km地点
投稿日
2012/03/24
レビュアー
みなさん(退会)
何が可笑しいって、寅さんと3人娘が写真を撮る場面が可笑しい。寅さんの「バター!」と言う絶妙な間合い、吉永小百合さんのリアクション、サイコーだった。初めて本作品を観た時は、笑い転げてしまった。見事にツボにはまった。「あの時は子供だったからなぁー」と思っていたが、久しぶりに今回観てみて、やはり大笑いしてしまった。(笑)
このギャグは1作目で御前様が披露していた。本シリーズでは繰り返し使われるギャグや啖呵、売り口上がある。さしづめ「バター!」も、その一つだろう。人はお気に入りを繰り返す動物だ。だから、寅さんやタコ社長が同じセリフを口にするのは当然のことかも知れない。
ただ、本作品の「バター!」は、アドリブが撮影現場でウケたから採用した――、そんな感じに見える。それくらい自然な感じだった。
本作品には、そういうノリの良さが随所に見られる。おそらくこの流暢な語り口は、シリーズの中でも屈指の一本だろう。
さくらと博が家を建てる決意をしたので、おいちゃんとおばちゃんは“とらや”の二階を人に貸すことにした。少しでも費用の足しになれば、という優しい心遣いだった。しかし、久しぶりに帰って来た寅さんは、軒先にぶら下がった“貸間あり”の札を見て激怒する。「お前の帰る場所はないよ」と言われたのと同じだ、と言う。皆がなだめるが腹の虫はおさまらない。とうとう口がすぎて、皆を傷つけてしまう。いたたまれなくなった寅さんは再び旅に出る。
その旅先で、寅さんは舎弟の昇と再会する。2人で楽しく盛り上がったが、一夜明けてみると昇は先に旅立っており、寅さんは、またもや独りになったしまう。そんな時、友達同士で旅をしていた3人の女性と出会う。その中の1人、どこか陰のある歌子に寅さんは惹かれてしまう。――というお話し。
おそらく、本作品のテーマは“孤独”だと思う。“幸せとは何か”と問うてはいるが、表現されているのは“孤独”だ。冒頭から札を見て疎外された気持ちになって周囲に牙をむく寅さんの姿は、普段、ひとりで旅をしている孤独感をまざまざと観客に見せつけていた。彼は、博やさくらにもヒドい言い様をするが、それほど自分が帰る場所を求めていた証しでもある。帰るべき場所とは、あたたかい家庭であり、それが“幸せ”であることを物語っている。本作品は、あの場面だけでテーマのすべてを物語っていた。
マドンナを演じるのは、吉永小百合さん。少し憂いを帯びた顔立ちが、歌子という孤独な女性を見事に体現していた。父と娘だけの家庭、小説家の父との冷たい関係に悩み、女友達と旅行をしていても心の底から楽しめない。抗うでもなく主張するわけでもなく、日々積み重なる孤独にたえている姿は、寅さんとは対照的だ。片や赤ん坊のように泣いて喚いて欲しがる男、片や悩みながらたえる女。見事な脚本だと思った。
この2人が出会ったのだから、何か起きないわけがない。(笑) 寅さんは自分と同じものを歌子にみつけて幸せにしてやりたいと願う。それは、とりもなおさず、自分の幸せを願うことでもある。けれど、歌子は自分の幸せのために父親と別れる道を選ぶ。男と女の違いと言えば、それまでだが、いつものごとく立つ瀬のないのは寅さんだった。寅さんの恋愛が成就しないのは、男と女が解りあえないのと同じように、宿命であるような気がした。こうして振り返ってみると、なかなか残酷な映画だ。(山田洋次監督の映画は、多かれ少なかれいつも残酷だけどね)
山田監督の細部にまで行き届いた演出のことや、出演者の素晴らしい演技のことなど、いろいろ書きたいことは山ほどあるが、長くなりそうなのでこの辺りでやめておこう。シリーズの中には人気のある作品も多いが、個人的には本作品が一番好きだ。おそらく脚本に名を連ねる朝間義隆さんのセンスと、山田洋次監督の演出のセンスが見事にハマっているからだろう。初期の代表作と言える。
これを見逃すのは勿体ないので是非とも多くの方に観ていただきたい。オススメ!
みなさん絶好調です。
投稿日
2011/08/08
レビュアー
タカカ
あらためて旧作を見直し中なのですが、9作めである今作あたりは、渥美さんをはじめ出演者が役柄にぴったりのお年頃でもあり、生気があふれているというか、シリーズのお決まりごとができあがりつつもまだ勢いがあってとても好きです。
それにしても、このシリーズを通しての「マドンナ」はやはり倍賞さんですね。
本作のような初期の作品を見るとつくづくそう思います。
ゲストの女優さんを立てつつも、ちょっとしたカットカットでもっていかれるようにできてます。
特典映像のボツシーンも深いな〜。
源公
投稿日
2008/10/28
レビュアー
二男
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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@寅の帰郷。「貸間あり」の下げ札を見て驚き、江戸屋の前に座り込んでしまう。
源公が現われて、寅となにやら話しているが、寅を怒らせて追いかけられる。
麦藁帽子に青いTシャツ。腰に手ぬぐいをぶら下げている。
寅とサクラが話しながら参道を歩いているのを源公が見ている。
A寅が旅先の金沢から帰ってくる。
江戸川の土手を歩いていると、源公が河川敷で白い大きな犬と戯れている。
「アニキ〜!」と手を振る。
犬と一緒に土手を登ろうとするが、源公は登りきれずにひっくり返る。
B寅が題経寺に上がりこんで御前様と話をしている。
庭掃除をしていた源公が覗きにくる。
寅が御前様から庭掃除の仕事をもらうことになる。
C寅と源公、掃除もせずに題経寺の廊下を滑って遊んでいる。
御前様に怒鳴られて、寅が「クビ」のジェスチャーをする。
源公がニヤッと笑うと、寅の手が飛ぶ。「ビシャッ!」
源公は頭に手ぬぐいを巻いている。
D日曜日、江戸川で寅と歌子と源公が三人で遊んでいる。
源公、逆立ちなどしてはしゃいでいる。
寅と源公がとらやに帰ってくる。
博から「きみ、そろそろ鐘を撞く時間だぞ。」言われてあわてて帰っていく。
E夜、寅と歌子がお寺の脇を通ると、ヘルメット姿の源公が覗いている。
寅と歌子が話をしているときも覗きにきて、寅に石を投げられて逃げて行く。
源公は物陰に隠れて寅の失恋を見ている。
歌子「あ、また流れ星。」
源公も一緒に空をみる。
F高見順吉が江戸川の土手を帰っていくのを見送るさくらと満男。
そばで源公が犬と散歩している。
端然と扇の要を演じる宮口精二
投稿日
2008/09/27
レビュアー
skd007
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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前作は、なんとも切ない話だったが、本作は一転して、ほのぼのとした楽しい作品になっていて、とらや一家の屈託のない楽しい演技が印象的だ。
結婚後3年経った博とサクラ夫婦が家を建てようということになり、寅の部屋を貸間にしようという話から映画は始まる。
山田洋次監督の処女作「二階の他人」は、新婚間もない夫婦が家を建てたものの家計が赤字になってしまうので、2階を他人に貸すという話だが、新婚間もない夫婦が一戸建てを持つということが当時としては一般的だったとは思えない。
寅は「ケッ、10年がとこ早いよ、おめえ。」と毒づいたが、むしろそれが普通の感覚だったんじゃないのかな?
第6作の純情編でも、いきなり博の独立話が出てきたりして、どうも博君は少し独立心が強すぎるきらいがある。
焼き茄子好きの苦労人の博のことだから、そんな思いに駆られるのも無理はないのかもしれないのだが・・・
幸福はあくまでも自分の手でつかむしかないことを知っている博だった。
いよいよ本作で、宮口精二さんの登場だ。
TV版「あにいもうと」で、ほとんどしゃべらないのになんとも存在感のある漁師を演じていたのを思い出すが、ここでも一人娘・歌子(吉永小百合)の幸せを祈る口下手な親父を演じている。
父は、娘の結婚相手を気に入っていない。
娘には感じ取れないなにかを感じ取っているのだ。
しかし歌子は、自分の幸福は自分の手で掴み取るしかないことを悟る。
たとえそれが、どんなにはかない願いであったとしても。
江戸川の土手で語り合う寅とサクラ。
「ほらみな、あんな雲になりてえんだよ。」
そんな男がいたっていいじゃないかと思わせるような、優しく温かい日差しに包まれた作品である。
第9作
投稿日
2007/11/15
レビュアー
ケチケチ
「慕情」とは名ばかりの第9作です。「慕情」という酒が「水くさい酒」ならまだ許せもしますが、「酒くさい水」ですから、これが劇場でなく酒場なら『金返せ!』と本気で暴れるところです。
起承転結の承は、「寅を中心としたバラエティ」「吉永小百合のプロモーション」「金沢・福井の観光ビデオ」で9割ほどを形成するわけですから、これではドラマになるわけがありません。
作品を作ろうとして失敗するならまだしも、頭から制作側は作品を作るつもりなど無いんですね。『どんな映画も見て損はない』というのが持論ですが、これは酷すぎます。「金返せ!」「時間返せ!」と叫びたくなります。
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