シャンハイ・ヌーン

誘拐された王女を追って米国へやってきた清朝の近衛兵と列車強盗のバディ・ムービー

ジャッキーには珍しい西部劇。
ジェットリーの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ」と被るが、
ワンス・・・の方はＤＶＤになっていないようだ。
そういえば日本のコミック「修羅の刻・参」も似たようなストーリーだった。

ジャッキーのバディ物といえば「３」まで作られた「ラッシュアワー」が思い浮かぶが、
ラッシュアワーは相棒の性格に難あり、イラつく事も少なくなかったが、
今作の相棒は魅力的。
お調子者だがジャッキーを信頼している。
2人の掛け合いの「間」がイイ。

ちょっと変わった設定のジャッキー映画が観たいなら
今作は外せない。

８０点

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　皇帝を守る近衛団のジャッキーとズッコケ強盗団の白人さんのガンマンが相棒となって誘拐されたお姫様を救うという話。

　ジャッキーが西部劇の世界にいるという視覚的な面白さがいいです。序盤、強盗団によって味方とはぐれてしまったジャッキーがインディアンと戦う序盤からジャッキーらしいいろんな物を使ったアクションで楽しかったです。
　そしてインディアンのお嫁さんをもらうことになるジャッキー。このインディアンのお嫁さんがピンチになると現れて救ってくれるという都合のいいキャラクターでした。エピローグでガンマンと付き合うことになるのは急すぎる気がしました。いくらコメディとはいえ。

　ジャッキーのコミカルなアクションがある一方、相棒のガンマンは銃の腕前はからきしで口だけの男ですが。この人のドラマ部分が弱すぎでクライマックスで凄腕のガンマンとの対決では単純にミラクルだけで乗り越えてしまってもカタルシスは得られないです。ただのお調子者から何の変化も見られないという。
　お調子者で銃の腕はからきしな男がジャッキーという相棒のために行動するという変化の過程を描いてくれないと、ちょっと盛り上がることのできないクライマックスで残念でした。

　ジャッキーは守るべき皇室のお姫様となんかいい感じになりますが、お姫様とそんな簡単に恋仲になってしまうものなのかも疑問です。身分違いの障害はそんな簡単に乗り越えることができてしまうのかと疑問に思いました。
　
　全体として面白いバディアクションだし楽しめますが、コメディだからといってどこか人間を描くことを軽く流してしまっているのではないかと思ってしまう映画でした。　

中国映画っぽい欧米列国たちがからんでくる清朝末期にあったかも知れない、という設定で描かれる物語。でも、やっぱりジャッキーはジャッキーでして、舞台が色々変わろうともやることは一緒。まぁ、だからこそいいんですがね。西部劇の世界で、中国人、アメリカ人、インディアンと人種を交えて、アメリカの広大な大地でカンフーアクションをする。えぇんちゃいますか。

できれば、もっとガンマンたちとカンフーといった感じにしていただくと面白かったんですけどねぇ。その部分はオーウェン・ウィルソンにあげちゃいました。まぁ、いいけどさ・・・

全体的にダラけて進む感じ。
ジャッキーでてるし！と割りきってみればとりわけてつまらないわけでもない。
お決まりのNGシーンは面白いんだけどね。

ハリウッド産のジャッキー映画。
それは「ジャッキー大好き人間」には、少々物足りない、または残念な結果をもたらす代物です。
アクションの比重が少なかったり。
そのアクションがワイアーやＣＧ、そしてジャキーじゃない人に頼ってたり。
笑いの部分がダダスベリだったり。
香港印じゃないと、ジャッキー満開とは中々なりません。
でも逆に考えると、ハリウッド産のジャッキー映画は「ジャッキーランドの入口」としては最適かもしれない。
ジャッキー初心者。
キッズたち。
マニア層にはウケないけど、初心者にはうってつけ。
そんな気もします。
ジャッキーランド。
入口はたくさんある。
香港印拳法ゾーン。
香港印大ヒットアクションゾーン。
アメリカ進出後の香港印アクションゾーン。
そしてハリウッド産ゾーン。
ハリウッド産ゾーンから入ったら。
その後はどのゾーンに入っても満足できると思う。
たま〜に「とんでも」な映画もあるけれど。
それでもたくさんの満足を与えてもらえると思う。
そしてジャッキーが大好きになると思う。
ハリウッド産映画のジャッキー。
この映画で初めて、ジャッキーを知り、そして「スゲー」と思った人よ、キッズよ。
ジャッキーってこんなもんじゃないのよ。
もっと、とんでもなくスゲーのよ。
もっと、とんでもなくカッコイイのよ。
だからハリウッド産ゾーンを堪能したのなら。
違う入口からもジャッキーランドへ入ってみよう。

馬のヒズメ？を使ったアクションがカッコイイです。
流石ジャッキーって感じ。
インディアンとのバトルも「これぞジャッキー」って感じ。
自然にあるものを駆使し、立体的に戦う様は、やっぱり唯一無二の域です。
オーウェン・ウィルソンとのコンビも良かったですね。
個人的にはクリス・タッカーとのコンビより好きです。
オーウェンの「アオゥ」とか痛がったときとかに漏れる言葉が好き。
しゃべり方が好きです。
雰囲気が好きです。

ジャッキー映画のお約束。
エンディングの「メイキング＆ＮＧ」。
ハリウッド産のコレは好きじゃない。
ワザとらしいから。