GATTACA / サントラ 洋画オリジナル

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    • CD
    • 製作年 : 1997年
    ジャンル : 
    アーティスト : 
    サントラ 洋画オリジナル

    (1)ザ・モロー(2)ゴッズ・ハンズ(3)ザ・ワン・モーメント(4)トレイセズ(5)ジ・アライヴァル(6)ビカミング・ジェローム(7)コール・ミー・ユージーン(8)借り物のはしご(9)もっと向こうへ(10)ノット・ジ・オンリー・ワン(11)セカンド・モロー(12)即興曲第3番〜華麗なる即興曲(シューベルト)(13)ザ・クロッシング(14)イット・マスト・ビー・ザ・ライト(15)オンリー・ア・マター・オブ・タイム(16)踊りたかった(17)アイリーンのテーマ(18)ユアセルフ・フォー・ザ・デイ(19)アップ・ステアーズ(20)ナウ・ザット・ユーアー・ヒア(21)ザ・トゥルース(22)ジ・アザー・サイド(23)ディパーチャー(24)アイリーンとモロー (品番:VJCP25384の収録内容) JAN:0724384501822

    GATTACA / サントラ 洋画オリジナル

    • 旧作
    記番 : レンタル開始日 : 在庫枚数 :
    EMI45018 2013年04月05日 2枚
    1位登録者 : 2位登録者 :
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    DNAが音符と化した ナイマン至高のスコアネタバレ

    投稿日:2015/04/18 レビュアー:越前

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    イーサン・ホーク主演、遺伝子操作をテーマにした’97年の映画『ガタカ』のサントラです。
    音楽を手がけたのはマイケル・ナイマン。初のハリウッド作品となるこの曲で、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされました。
    例えばニュースで「『◯○○』などで知られる」と著名人が紹介される時、ナイマンだったら『ピアノ・レッスン』が選ばれるでしょう。映画以上に知れ渡っている気さえするあの流麗なピアノ曲、私もとても好きです。ですが 余韻を残し、感動が響き続けるのはどちらかと聞かれたら……私は『ガタカ』に1票ですね。それはやはり、この映画が観る者を捉えて離さないテーマを含んでいるのと同様、スコアもまた 聴く者を惹きつけてやまない響きを帯びているから。


    tr.1、自分の存在を徹底的に“消す”ビンセントと重なって流れるオープニング。コントラバスの重低音が表現しているのは その痕跡が落下する様でしょう、素晴らしいセンスです。 タイトルもスタンダードな『メイン・タイトル』ではなく、ビンセントが成りすましていく人物である『The Morrow』。タイトル一つにもナイマンの感受性の豊かさが映えていますね、転調を重ねるストリングも本当に綺麗です。

    tr.12は、劇中の12本指のピアニストのために編曲されたようです。静謐さに満ちたこのピアノ曲は、シューベルトの晩年の作品とのこと。晩年と聞いてハテ、この音楽家はいくつで亡くなったんだっけ?と調べたところ、なんと31歳でした。時代や医学レベルを加味しても早過ぎますね……。(ビンセントの推定寿命とほぼ同じなのは 偶然、かな?)

    そしてtr.23……宇宙へ飛び立つビンセントと、人生の幕引きを選んだジェロームのラストで流れる『The Departure』。ナイマンはここでもピッタリなタイトルをつけてくれました。弦楽器の重奏がドラマチックなこのスコアのベースはtr.5、ビンセントが清掃員として、初めてガタカを訪れた時の曲です。その対比効果は抜群で、こちらも「あの時見上げていたロケットに やっと乗ることができたんだなあ」なんて、感動も感慨もひとしおです。
    遺伝子の螺旋のごとく 上昇下降しながら奏でられるメロディ。 ナイマンはそこに、排除される者の哀しさや 抽出し削除する社会の虚しさはもとより、そんな世界にあっても希望を抱き、1%の可能性に賭け続けたビンセントの強さもまた音符というDNAに変えて、見事に組み込んでいます。そしてこのスコアの切なさといったら、サントラ界でもダントツ&ぶっちぎりではないでしょうか。

    それにしても……ジェロームが命を絶つ手段に選んだ場所が、ビンセントがジェロームになるために痕跡を消し続けた炉というのは 何と言う皮肉でしょう。重力と、時間とも闘い螺旋階段を上り切ったあの時 ジェロームは確かに奇跡を起こし、自ら人生を切り拓いていく力を掴み取っていました。生きる意志が彼の中で息づいていたはずなんです。それに気づいてさえいたら 自死など選ばなかったはず、第一彼は不可能を可能にしたビンセントを、誰よりも近くで見ていたのですから……。(でもビンセントも、「It is possible」ってなんでジェロームにも言ってあげなかったのー(涙))


    人間の可能性、能力の優劣、存在の意味、そして生きる意志。
    ナイマンのこの音楽はただ聴いて終わりではなく こんな事にも思いを巡らせるような、どこか哲学書にも似た玄妙さも兼ね備えています。
    そしてもちろん、夜空に広がる星々のような輝きも。

    哀しいまでに切ない。でも切ないほどに美しくもある至高のスコア。これを聴けて幸せだなと、今素直に思います。

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